
朝は気分が沈みがち、昼にはイライラ、夜はため息ばかり……。
そんな気分のムラを感じていませんか?
「なんとなく気持ちが落ち込む」
「喉がつかえる感じがして息苦しい」
「ストレスで胃腸の調子まで乱れる」
こうした不調は、単なる気のせいではなく、体の中で「気(エネルギー)」の流れが滞っているサインかもしれません。
そんなときに役立つのが、体と心のバランスを整える漢方薬 「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」 です。
「半夏厚朴湯」について、あんしん漢方の薬剤師で、漢方薬製剤の研究にも携わる碇 純子さんに伺いました。
気分のムラはなぜ起こる?

私たちの心と体は、自律神経やホルモンの働きで密接につながっています。
しかし、ストレスや疲労が重なると「気」の流れが滞り、
・気分が落ち込む
・喉や胸がつかえる
・ため息が増える
といった症状が出てきます。
気分転換や休養だけではなかなか改善しないのは、この「気の停滞」が背景にあるからなのです。
半夏厚朴湯はどんな方におすすめ?

半夏厚朴湯は、ストレスによって気分が落ち込みやすかったり、胸や喉がつかえるような違和感を覚える方に適しているとされる漢方薬です。
ため息が多くなったり、呼吸が浅く感じられるようなときにもよく用いられます。
さらに、心の不調が胃腸に影響してお腹の調子を崩しやすい方にとっても、体と心の両面を整えてくれる頼もしい処方です。
半夏厚朴湯とあわせて行いたいセルフケア

半夏厚朴湯の働きをより実感するためには、日常生活の中でちょっとした工夫を取り入れることも大切です。
たとえば、深呼吸や軽いストレッチを習慣にすると、滞った気の流れが整いやすくなり、気持ちもすっきりしてきます。
また、規則正しい睡眠や食事を意識して自律神経のリズムを整えることも欠かせません。
さらに、冷たい飲み物や暴飲暴食を控えるなど胃腸を労わる工夫をすることで、半夏厚朴湯のサポート効果が高まり、心と体の両面から安定した状態へ導きやすくなります。
半夏厚朴湯に副作用はある? 安心して服用するには

半夏厚朴湯には、半夏・厚朴・茯苓・生姜・紫蘇葉といった生薬が配合され、
・気の流れを整える
・胃腸を健やかにする
・心の不安をやわらげる
といった働きがあります。
ただし、体質や体調によっては合わないこともあります。
・胃腸が極端に弱い方
・妊娠中・授乳中の方
は、服用前に専門家へ相談するのがおすすめです。
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内側から整えて、軽やかな毎日を

気分のムラや胸のつかえは、日常生活の質を大きく下げてしまいます。
半夏厚朴湯は、そんな不調を内側からやさしく整え、心と体に寄り添ってくれる存在です。
「なんとなく元気が出ない……」
そんなときこそ、漢方の力を取り入れてみませんか?
半夏厚朴湯と生活習慣の見直しで、気分も体も軽やかな毎日を目指しましょう。
<この記事の監修者>

碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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イラスト:にゃたり
