
“当たりすぎる”と絶賛される占い師・水晶玉子さん。独自のオリエンタル占星術、西洋占星術、そして十干十二支(じっかんじゅうにし)などを組み合わせて占い、ポジティブなアドバイスと難の避け方を解説。新刊『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』(世界文化社)も好評発売中の水晶さんに、2026年はどんな年になるのか、どんな行動が運気を呼び込むのか、お話しいただきました。
【1回目では2025年のうちにやっておきたいこと、3回目では運気を上げる方法を解説しています。】
取材・文/前川亜紀
二元論で考える時代は終わり始めています
――1回目では2025年のうちに準備しておくべき開運のコツについて伺いました。ここでは、2026年に運をつかむためにすべきことをお願いします。
水晶玉子さん まず物事を「白か黒か」「善か悪か」「正解か間違いか」といった2択で考えないことが、2026年の開運の基礎になります。
「丙午」の年は、これまでの常識や価値観、世の中のあり方が大きく変わります。2択での思考は、これまでの常識をベースとした選択肢になり、時代の波に乗り遅れてしまう可能性が高くなるともいえます。
たくさんの選択肢の「いいとこどり」をして自らカスタマイズしていくことが、いい未来を切り開いていく。それを行うための思考力、想像力、コミュニケーション力、人間力はできるだけ早くに磨いたほうがいいですよ。
――SNSには二元論が溢れているようにも感じます。
水晶玉子さん 確かにそうですが、SNSで流れてくる情報も「これも一つの意見だよね」と情報の流行を知るような気持ちで参考にしてみるといいヒントになるはずです。もちろん、情報を鵜呑みにするのではなく、別の人の投稿と比べたり、その根拠となる報道や資料、データなどを読み、仮説を立てて冷静に判断することも大切です。
なぜなら丙午は、こうと思い込んだら暴走してしまう可能性も孕んでいるから。常に冷静で賢い自分自身を意識しましょう。これは自分を守ることにもなります。
――対人関係でもこの考え方は使えるような気がします。
水晶玉子さん もちろんです。同僚や友人、家族に対して、「私の経験上、絶対にこうしたほうがいい」と思っても、まずは相手の意見を優先する。そこに自分の意見を少し加えるのです。
丙午の年は、価値観や世の中のあり方が本当に変わります。おそらく、相手が選んだことはあなたの予想外の結果になることもあるはずです。この気づきを学びに変えることの積み重ねが、成長につながっていくのです。
また、2026年は行動範囲を広げ、多くの人に会うことで、たくさんの運がやってきます。興味があるサークルに参加したり、イベントに参加したりするのもいいのですが、自ら何かを主催すると、金運、仕事運などの運がやってきます。お茶会、食事会、飲み会、ボードゲーム、映画鑑賞会、旅行などもいいですね。人を巻き込み、楽しい場を作り、相手を楽しませるほど、開運していきます。
これらの一連の行動は、人間としての器が大きいほど、周囲の人も自分自身も豊かになる。そのために、まず怒らないことと、相手の話を最後まで聞くことから始めてください。
2026年最初の開運日は3月5日
――人を集めてイベントを行ったり、何かを始めるには準備が必要です。2026年の開運日を教えてください。
水晶玉子さん 私の著書『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』に詳しく記されていますが、まず、意識したいのは、3月5日の天赦日・一粒万倍日・大安が重なる最強の開運日。この日は寅の日も重なっており、金運向上にもとてもいい日です。財布を買ったりおろしたりするのもいいですし、副業や勉強を始めるのもベストタイミングです。
次の開運日は、7月19日です。天赦日・一粒万倍日・大安が重なっています。日曜日なので、結婚パーティや何かのお披露目をする人は、この日を予定しておくといいでしょう。
そのほかは、10月1日と12月16日は、天赦日と一粒万倍日が重なる吉日です。ちなみに天赦日とは、「天がすべての罪を赦す」という、年に数日しかない吉日です。この日に始めたことは成功するという暗示があり、神様が応援してくれると自信を持って進んでください。
――『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』には、アンラッキーなことが起こりやすい不成就日、交通やコミュニケーションが乱れてしまう水星逆行期間も明記されています。
水晶玉子さん 気をつけたい日や期間を予め知っておけば、安心ですよね。転ばぬ先の杖のように活用してください。もし、良くないことがあったら「これは水星逆行のせいだ。私は悪くない」と前を向いてポジティブに進んでいきましょう。
また、手帳には、新月や満月も書いてあります。新月に目標を立て、満月に振り返り、達成を確認し感謝すると、開運のスピードも早くなり、幸せな生活につながりやすくなります。生活や仕事のリズム作りの参考にしてください。
というのも、丙午は物事全体がものすごいスピードで進んでいきます。それに流されてしまうと、自分を見失ってしまう可能性も高くなる。日記というと構えてしまいますが、手帳にその日あったことや感じたこと、新しく知ったことを書き留めるのもいいですよ。気持ちが整理され落ち着くはずです。『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』は書き心地がいい紙を採用しているので、続けやすいと思います。一年後に振り返ると成長した自分自身を感じるはずです。
――手帳は予定を管理するだけでなく、自分自身を知るツールです。「丙午は自分の“好き”に集中すると開運します」という水晶玉子さん。手帳と会話するうちに、好きなこと、やりたいことが見つかるはずです。3回目は、金運や健康運の向上方法など、具体的な開運メソッドについて紹介します。

水晶玉子(すいしょう・たまこ)
占術研究家。西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。TVやラジオに多数出演。空海が伝えた宿曜経を現代に活かした「オリエンタル占星術」は毎日の運勢が怖いほど当たる! と定評があり、ファン多数。『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』シリーズは2026年版で累計76万部突破。「オリエンタル占星術」ほかの占いサイトも好評。LINE、Facebook、Instagram、XなどのSNSアカウント@Suisho_Tamakoでは暦や、話題の出来事、ペットのうさぎについて発信中。
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著/水晶玉子
世界文化社 2200円(税込)
2026年「丙午(ひのえうま)」のラッキーカラー・赤を表紙に採用。持っているだけで運気が上がる手帳。開運のコツが詰まっており、カレンダーには一粒万倍日、天赦日、水星逆行ほか、和の暦の大安や仏滅、二十四節気、新月・満月などを網羅。占いページには、生年月日から診断する「十干占い」「十二支占い」「天中殺占い」「吉方位占い」の他、新たに「夢占い」を追加。未来に続く幸運をつかむヒントにあふれている。











