誕生から長い年月を重ねてきたブランドには、必ず興味深い逸話がある。1839年にロンドンに開いた店が発祥とされる『ザ・スコッチハウス』には、同ブランドのシンボルとなっているタータンについてのこんな裏話がある。
今やシャツやマフラーなどの柄としてお馴染みになっているタータン・チェック。タータンとは、元々はスコットランドの士族を表す文様や儀式用の飾り章に用いた格子柄の織物で、その柄をファッションとして普及させたのが『ザ・スコッチハウス』の創業者ガーディナー兄弟だと伝えられている。
そんな逸話をもつ同ブランドが提案するこの冬のテーマは「カントリージェントルマン」。創業当時にロンドンの店を訪れていた顧客のような、休日に趣味の狩猟や乗馬、鉄道の旅などを楽しむ紳士の着こなしを想定している。もちろん、タータン・チェックをあしらった多彩な品々も充実。
週末は遠出をしてみようか。そんな気持ちになる心躍る着こなしを、ぜひとも楽しみたい。
ヘリンボーンツイードジャケット 6万4900円
冬の定番として愛されてきたモデル。今季は英国の服地メーカー『マラリウス』社の軽量な杉綾織りツイードを採用。様々な色糸で丁寧に織り上げたもので、着るほどに風合いが増していくのが魅力。明るい色のセーターを合わせた躍動的な着こなしも楽しい。シャツ2万900円、セーター2万8600円、パンツ2万9700円。
SH ASCOT ホースライディングジャケット 5万3900円
英国の格式ある競馬場の名を冠したこの一着は、伝統的な乗馬用ジャケットが原型。再生ポリエステル繊維を混ぜた中綿素材は、優れた吸湿発熱効果を発揮。また、植物性由来樹脂のポリエステルを混紡した表地など、環境に配慮した素材を用いる。シャツ1万8700円、カーディガン2万5300円、パンツ3万1900円。
●ザ・スコッチハウス「タータン・フェア」
全国のザ・スコッチハウス店舗にてタータン・フェアを開催。ブランドの象徴であるハウスタータン“カイリーン”に伝統的なタータン柄を加えた4種のタータンをあしらったニットやシャツ、マフラーなどさまざまなアイテムを紹介します。期間中、通常価格商品を3万円以上お買い上げの方にタータン柄のハンカチをプレゼント。
■開催期間:10月12日(水) 〜 30日(日)
■店舗一覧は、三陽商会ホームページから。
https://www.sanyo-shokai.co.jp/brand/lineup/the_scotch_house_men.html
取材・文/堀けいこ 撮影/稲田美嗣 問い合わせ先/三陽商会 カスタマーサポート電話:0120・340・460
※この記事は『サライ』本誌2022年11月号より転載しました。