サライ.jp

文・写真/りんみゆき(海外書き人クラブ/香港在住ライター)

風水を日常生活の一部として取り入れている香港では、街中のいたるところにパワースポットがある。その中でも地元の人やヒーリングに訪れる人も多い、アジア一のパワースポットともいわれている心経簡林(Wisdom Pathウィズダムパス)を紹介する。

このパワースポットは街中から少し離れたところにある。香港で一番大きな島であるランタオ島の山奥にあり、少し気合を入れて行く必要がある。とはいっても狭い香港、半日もあれば街中からでも行ける距離である。たどり着くまでの道中にも癒されるディープな香港を感じるスポットがいくつもあり、道のり全体がパワーアップの旅につながることだろう。

クリスタルキャビンで空中散歩

心経簡林はゴンピン360とよばれる一帯にあり、行き方は数通りあるがおすすめは断然眺めのいいケーブルカー。MTR(香港の地下鉄)の終点であるトンチョンから乗ることができる。ケーブルカーからはひっきりなしに離着陸の飛行機で賑わっている空港をはじめランタオ島の山々が一望できる。あまりにも緑が多く、この光景に驚く人は多い。香港の絵葉書でお馴染みのビル群は実はほんの一部で、総面積約1104km(東京都の総面積の約半分)のうち約7割が山林で占められているのである。

ゴンピンまでの約25分間をスリル満点の空中散歩をしたいという人にはクリスタルキャビンのケーブルカーをおすすめする。底がガラス張りになっていて、まさに空を歩いている気分を体験できる。その距離はなんと5.7キロ。チケットを購入するときに普通キャビンかクリスタルキャビンかを選ぶことができ、若干割高だがスリル満点である。高所恐怖症の人には苛酷な選択かもしれない。

ゴンピンビレッジを散策

ケーブルカーの駅を降りると、山の上に鎮座している大仏様が遠くに見える。そこに行きつくには店が並ぶゴンピンビレッジを通って行く。ぶらぶらと歩きながら、香港スイーツのお店でマンゴープリンを食べながらひと休みしたり、小腹が空いていたらワンタン麺を食べてローカルな食の世界を楽しむのもいいだろう。

香港の郊外では野生の水牛が生息しているエリアが数ヵ所あり、ランタオ島もそのひとつ。ゴンピンビレッジにも出没するフレンドリーな水牛に遭遇することも多々ある。写真を撮るのは問題ないが、近づきすぎたり、触ったりすると怒らせてしまうこともあるので水牛のプライバシーは尊重したいものだ。

大仏様とご対面

ゴンピンビレッジを通過すると右側には世界最大の屋外銅像座仏である天壇大仏が悟った目で座っている。268段の長い階段をのぼっていくと大仏様の足元に着き、さらには中に入って展示物を見学することもできる。天壇大仏は中国本土の北京がある北を向いて座っているのが印象的。天気のいい日はここからランタオ島で一番高い山ランタオピークやランタオ島のビーチを眺めることができる。

ポーリン(寶蓮)寺の精進料理

大仏様の反対側にあるポーリン寺は香港で最も重要な仏殿のひとつであり、参拝者が絶えない。境内には知る人のみぞ知る精進料理レストランがある。ベジタリアンでなくても満足できる量とお味だ。

心経簡林への道のり

さらにまっすぐ進むと、人の姿がほとんどなくなる。廃墟の小屋などがあり少し不安になるが、『心経簡林、Wisdom Path』の標識に沿っていくと迷子になる心配はない。10分くらい歩くと、右側にいきなり何十本もの柱が現れる。そこが目的地の心経簡林だ。ここはポーリン寺のお坊さんが瞑想にくる場所であり、香港一よい「気」が流れているそうだ。般若心経の一節が彫りこまれた38本の木柱が、丘の上に無限大を意味する8の形に立ち並んでいる光景は鳥肌が立つほど神聖なるもの。階段をゆっくり上りながら一本ずつ読んでいくと、心が少しずつ洗われていくようだ。心が癒され、さらなるパワーアップにつながることはまちがいない。

さらに高く挑む!

ハイキング好きな人はここからランタオ島で一番高い山である934メートルあるランタオピークへ歩くこともできる。本格的な山登りなのでそれに適した服装や靴、それから体力と気力が必要。頂上からは香港島や空港も見渡せ、気分爽快だ。

Ngong Ping
https://www.np360.com.hk/en/
住所:Ngong Ping, Lantau Island
TEL:(852)2109 9888
アクセス:MTRトンチョン下車B出口を出て、ケーブルカーで25分。ゴンピンビレッジから徒歩20分。
料金:ケーブルカー往復 普通キャビン235香港ドル
クリスタルキャビン315香港ドル
ハートスートラは無料

文・写真/りんみゆき(海外書き人クラブ/香港在住ライター)
1994年より香港在住。雑誌、機内誌、情報誌の寄稿多数。「台湾・香港deワーキングホリデー」共著。オールアバウト香港ガイド、エイビーロード家族旅行ガイド、地球の歩き方香港特派員などのトラベルライター。海外書き人クラブ会員(http://www.kaigaikakibito.com/

関連記事

ランキング

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

サライ最新号
2020年
12月号

サライ最新号

大人の逸品Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア