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真山の万体仏|1万体以上の木彫りの仏像に圧倒される【にっぽん穴場紀行】

文・写真/佐竹敦

秋田県の男鹿半島は、奇祭として有名な『なまはげ祭り』をはじめとして、寒風山や入道崎などといった景勝地も枚挙に暇がないほどあり、全国的に名高い一大観光地です。

そんな男鹿半島に、滅多に人が立ち寄らない『真山の万体仏』と呼ばれている穴場スポットがあります。

一見すると単なる小さなお堂で、特別なことはないような気がしますが……。

ところがお堂の中に入ってビックリ仰天! お堂の中を埋め尽くすように、木彫りの仏像が整然と並んで安置されています。

この万体仏は、三間四面の堂舎の入口と床下を除く四方の壁・屋根裏に、蟻の這い出る隙もないほどにビッシリと整然と安置されてます。すべて杉の木彫りの地蔵菩薩で、その数は約1万3000体と言われています。

薄暗いお堂の中を埋め尽くすように、1万体を越える木彫りの地蔵菩薩がビッシリと並んでいる様子は、ひと言でいえば異様であり、堂内は見るものを威圧する圧倒的な緊張感・緊迫感が漂っています。

ただただ圧倒されます。

地蔵菩薩の中には、赤い帽子を被ってるものもあります。

天井も地蔵菩薩でビッシリと埋め尽くされています。

よく見ると、首のない地蔵菩薩もあります。

真っ白く、首がない地蔵菩薩には、何か意味があるのでしょうか?

右を見ても左を見てもどこを見ても、木彫りの仏像で埋め尽くされています。

言葉が出てきません。

これは一体、誰が何のために作ったのでしょうか? 菅江真澄(1754~1829)の『男鹿の春風』によると、この万体仏は正徳4(1714)年に僧・普明が不幸な死を遂げた愛弟子の菩提を弔うとともに、幼くしてこの世を去った子どもたちの供養のために刻んだ木端仏(こばぼとけ)との伝承が紹介されているそうですが、詳細は定かではないとのことです。

結局のところ、詳しいことはよくわかってないようです。動画でもご覧下さい。

男鹿半島といえば、天下の奇祭・なまはげ祭りが有名で、その他にも「寒風山」や「入道崎」といった魅力的な観光スポットが目白押しですが、ぜひ皆さんも男鹿半島に行かれた際には、見るものを圧倒する『真山の万体仏』も併せて訪ねてみてください。

文・写真/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。Webサイト「日本秘境探訪」(http://syakeassi.xsrv.jp/

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