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取材・文/末原美裕

京都・祇園に建つ奇想建築『祇園閣』。織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された大雲院という寺の中に建ち、元々は大倉財閥創始者である大倉喜八郎氏の別邸の一部でしたが、「祇園祭の鉾を一年中見られるように」という大倉喜八郎氏の願いが込められ、祇園祭の鉾を模した祇園閣が建てられました。

祇園閣は、今年で生誕150年を迎える建築家・伊東忠太氏の設計による昭和初期の名建築で、国登録有形文化財にも指定されています。

高さ36メートルの鉾先には金鶴が輝いています。大倉喜八郎氏の卒寿の記念に分身として作られたとも言われています。

満を持して建てられた祇園閣なので、眺望はそれはそれは見事なのですが、閣上までの道程もまた興味を引く作りになっているのです。

通常は非公開のところ、9月30日までの期間限定で特別公開が行なわれています。京都の絶景を眺める絶好のチャンスです。

それでは実際に閣上まで上ってみましょう!

入り口をくぐると、色鮮やかな壁画が現れます。敦煌の壁画の模写が施されており、観無量寿経変相図、釈迦説法図、千手観音図などが描かれています。


階段を昇る間も、見目を楽しませてくれます。

蓮の花をかたどったライトがエキゾチック。

鬼(魔物)を装飾した照明もあり、独特の意匠に目を奪われます。

金箔で作られた極楽浄土のような天井が見えたら、頂上に到着です。

閣上からは、360度京都の絶景が待っています。とくとご覧ください。

2017京都・ミスきもの伊谷英里子さんと。一山向こうには比叡山も見えます。

東山一帯をここまで明瞭に見渡せるのは京都でも祇園閣だけです。

京都タワーから祇園・四条の賑わいも感じられます。

金閣、銀閣に続く“幻の銅閣”とも呼ばれている祇園閣では、今年はもう幕を閉じてしまった祇園祭の偉観をもう少しの期間だけ、引き伸ばして楽しませてくれます。

特別公開は9月30日まで。この機会に京都の絶景を見に訪ねてみてはいかがでしょうか。

【大雲院 祇園閣】
■住所:京都府京都市東山区祇園町南側594-1
■アクセス:市バス206系統「東山安井」下車徒歩約5分
■料金:大人600円、小学生300円
■特別公開期間:〜2017年9月30日(土)※9月26日(火)は拝観休止
■公開時間:10時〜16時(受付終了)
お問い合わせ:075-213-1717(京都市観光協会)

※京の夏の旅:
https://www.kyokanko.or.jp/natsu2017/natsutabi17_01.html#02

※閣上内はすべて一般撮影禁止となっています。

取材・文/末原美裕

【参考リンク】
「そうだ 京都、行こう。」サイト
2017年夏特集「テーマでめぐる京都旅 宇治&伏見」
http://souda-kyoto.jp/tokusyu/summer/2017/index.html

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