南半球にあるニュージーランドには、人工的な屋外照明がほとんどなく、また空気が澄んでいることもあり、世界で最も星空が美しく、天体観測がしやすい国のひとつとされている。
国旗に描かれている南十字星や、南半球でしか見られないマゼラン星雲、星座や流れ星など、プラネタリウムで見る景色よりも美しい満天の星空を、一年を通じて観察できるのだ。そのため星空観察は、観光客に人気のアクティビティのひとつでもある。
そんなニュージーランドでも特筆すべき星空関連エリアが、次の3つだ。
■1:レイク・テカポ
ニュージーランドの南島にある、湖畔の街レイク・テカポ。2012年に国際ダークスカイ・リザーブ(保護区)のゴールドステータスに認定された、「世界一美しい星空」が見られると評判のエリアだ。レイク・テカポの星空を世界遺産に登録させることを目指し、最前線で保護活動に取り組んでいる人もいるという。
■2:クィーンズタウン
南島の内陸にあるクィーンズタウンは、その名のとおり「女王が住むのにふさわしい街」としてその名がつけられた街。国内有数の美しいリゾート地であり、都会にいながらにして星空観察が楽しめることでも有名だ。
街の中心部から車で約10分のOnsen Hot Poolsでは、キャンドルライトに囲まれた貸切温泉に浸かりながら星空を眺め、贅沢な時間を堪能することができる。
■3:ウエリントン
ニュージーランドの首都ウエリントン市内にあるケーブルカーの頂上駅には、ニュージーランドで最も古い歴史を誇るカーター天文台がある。プラネタリウムや天体望遠鏡、展示スペースなど、星空好きにはたまらない施設が充実。南半球の星空や、先住民マオリと星空の歴史などを、最新のマルチメディアを駆使して学べる。
またウエリントンにあるヴィクトリア山は、スーパームーンの鑑賞名所。映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のロケが始まった場所でもあるこの山の頂上からは、街の景色と一面に広がる空を見渡すことが可能だ。
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さて、世界中の星空ファンを魅了してやまないニュージーランドの星空だが、なんと東京にいながらにして体験できる場所がある。
東京スカイツリータウン内にある「コニカミノルタプラネタリウム“天空” in 東京スカイツリータウン®」では、「ニュージーランド 世界一の星空を求めて」プログラムを上映中だ(~2017年5月14日まで)。
美しい星空が見える小さな町「レイク・テカポ」、自分が宇宙の中に浮いているような星空、天の川の中に光る南十字星、大マゼラン星雲や小マゼラン星雲など、日本では一部の地域でしか見ることのできない南半球の星々を、すてきな音楽とともにリアルに観賞することができる。ナレーションは、ミュージカルなどの舞台で活躍する女優/歌手の神田沙也加さんだ。
この機会に、世界一美しいニュージーランドの星空を、東京で体験してみてはいかがだろうか?
【開催情報】
■場所:コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン®
■住所:東京都墨田区押上1丁目1番2号 東京スカイツリータウン・イーストヤード7階
■上映期間:2016年11月12日(土)〜2017年5月14日(日)
■お問い合わせ:コニカミノルタプラネタリウム“天空” in 東京スカイツリータウン®
TEL:03-5610-3043(電話受付け時間は10:00~19:00)
https://planetarium.konicaminolta.jp/tenku/program/planetarium/winter_16/
文/印南敦史