秋といえば紅葉。というわけで、日本国内のさまざまな紅葉スポットを思い浮かべる方も多いことだろう。だが、あまり知られてはいないものの、秋という季節を満喫できる名所は、世界各地にも数多く存在する。
そこで今回は、世界各国で30種もの宿泊施設を紹介しているオンライン宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」の調査を元に、世界の知られざる「秋にこそ旅行したいスポット」を6つご紹介しよう。
■1:ブレッド湖(スロベニア)
ブレッド湖は、スロベニア北西部のユリアン・アルプスに位置する氷河湖。スロベニアを代表する観光地であり、豊かな自然が魅力だ。
とくに秋には、他の季節には味わえない表情に出会える。湖の中心に位置する島を、緑、黄、橙と色鮮やかな森が囲む光景はまるで絵画のよう。湖畔の散策はもちろんのこと、風光明媚な丘をレンタサイクルで巡るのもいい。
■2:レイク・プラシッド(アメリカ)
過去2度にわたり、冬季オリンピックが開催されたことでも知られるレイク・プラシッド。夏は避暑地として、冬はスキーリゾートとして人気だが、秋は湖畔の美しい紅葉を堪能できる。静かな水面が映し出す、赤や金色の紅葉は感動的。ゆったりと過ごしたい。
■3:モントランブラン(カナダ)
ケベック州・ローレンシャン高原のモントランブランは、カナダ旅行に欠かせない名所。秋の紅葉は特に素晴らしく、多くの人に愛されている。眺望抜群のゴンドラに乗ってローレンシャン高原の最高峰に到達すれば、カラフルな彩が広がる景色を思う存分に楽しめる。
■4:キートリッヒ(ドイツ・ヘッセン州ラインガウ)
味わい豊かなワインの産地でもあるキートリッヒは、鮮やかに色づいたワイン畑が、なだらかな丘一面に広がる美しい町。温暖な気候が続くこの時期は、特におすすめだ。新鮮な空気を思い切り吸い込み、おいしいワインをゆっくりと味わおう。
■5:湖水地方(イギリス)
見事な景観で知られるイングランド北西部の湖水地方は、「ピーターラビット」の作者であるビアトリクス・ポターが愛した町。秋には、紅葉が最大の見どころになる。なかでも美しい湖や森、山並みが広がる国立公園は、壮大な紅葉を体験するには最適のロケーションだ。
■6:フュッセン(ドイツ)
標高は海抜 808 m。古くから保養地として知られるドイツ最高所の街である。見どころは、あたり一面に色づく森のなかに浮かび上がる幻想的なホーエンシュヴァンガウ城。紅葉と城が、おとぎ話のようなロマンティックなコントラストを生み出す。その美しさに、息をのむほどの感動に包まれること間違いなし。
以上、「秋にこそ旅行したい」世界の知られざる絶景スポットを欧米中心に6つご紹介したが、いかがだろうか?
このように、各国が個性豊かで魅力的。秋の表情も、それぞれ違うことがわかるはずだ。日本国内では味わえない秋の表情を求めて旅に出る、というのも、海外旅行のいいテーマになりそうだ。
※ ブッキング・ドットコム
http://www.booking.com
取材・文/印南敦史