高級絹織物の産地である京都・西陣。千年の都の織り職人たちは、今も「西陣で織れぬ布はない」と自負する。
このリンクルカラーは、そんな誇りから生まれた新感覚の絹製品だ。
西陣伝統の織物のひとつに「お召し織」がある。糊で固めた強撚糸を緯糸の要所ごとに織り込み、できた生地に蒸気を当てて糊を溶かすと、撚りの回転が解放される。すると、生地に規則的な「しぼ」が生じる。軽さと存在感のある手触りが魅力の生地である。
しぼを生む緯糸を弾力性に富んだ化学繊維に置き換え、収縮の強弱によりシルエットを強調したのが、このリンクルカラーである。
さらに一重と二重の生地が小さく連続して織り上がっていく「風通織り」も採用されているため、通気性は一般的なプリーツよりさらによい。風通織りに収縮糸を使ってしぼを出す技術は、西陣ならではのものである。
結ぶのではなく可動式リングで固定するタイプで、緩めてもルーズに見えないのも大きな特徴。ネクタイを締めるのは面倒だが、やはり襟元は凛と引き締めておきたいという御仁におすすめだ。
商品名/西陣織のリンクルカラー
メーカー名/財木
価 格(消費税8%込み)/9,504円