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妖しくも美しき画家・金子國義の「モナリザ」は猫を抱いた謎の少女像

文/編集部

書籍や雑誌やレコードの装画で、駅張りのポスターで、きっとどこかで見たことがあるだろう。特徴的な顔立ち、妖しくも美しい独特な雰囲気。日常の中の異界を垣間見せてくれるような不思議な絵。金子國義(かねこ・くによし、1936〜2015)の絵は、観るものの潜在意識に眠る何かを呼び起こすような魅力を湛えている。

そもそも金子國義は画家ではなかった。1960年代、高度成長期を迎え全てが沸騰するような状況だった日本で、金子は演劇界の只中にいた。寺山修司(てらやま・しゅうじ)や唐十郎(から・じゅうろう)と交流をもち、前衛劇の舞台美術を担うだけでなく役者として舞台に立っていた。

そんな金子國義を画家として見出したのが、仏文学者の澁澤龍彦(しぶさわ・たつひこ)だった。澁澤は無名だった金子國義の画を見て衝撃をうけ、自ら訳した「O嬢の物語」の装画家として指名した。フランス地下文学の最高傑作。人間性の深層にうごめく不条理な衝動を赤裸々に抉り出す恋愛小説。そんな作品世界にぴったりと合った知的でエロティックな金子國義の画は一躍注目を集め、画家として鮮烈なデビューを飾った。

金子國義/1936年生まれ。日本大学藝術学部卒。仏文学者の澁澤龍彥に見いだされ1967年「花咲く乙女たち」でデビュー。耽美 な作風で人気を博した。2015年没。写真提供:山田恭士(日本美学研究所)

小学館が展開している大人の女性向け通販メディア『佳人手帖』では、金子國義のご子息であり長年マネージャーを勤めてきた金子修氏より、亡き金子國義が愛した一点の画をご紹介いただいた。「猫と少女」と題された4号サイズのこの画は1998年の作品。ある日アトリエに迷い込んできた子猫をモデルに、想像の少女を描いたものという。

金子國義画《少女と猫》約縦332×横245㎜、額寸は縦475×横385×厚さ55㎜、2kg。ジークレー版画(グロス加工仕上げ)。額縁は木製額、金箔貼り入れ子、アクリル。

「金子が理想としていた”女になるちょっと前の少女”が描かれています。背景には自身の画を描きこむという遊びも見られます」(金子修氏)

終生、少女と猫をモチーフとしてよく描いた金子國義にとっての、モナリザとも言える作品である。少女の物憂げな眼差しの先には、いったい何があるのだろう。

*  *  *

金子國義はまた、アリスの画家としても名高かった。生涯に3回『不思議の国のアリス』の装画を描いた。以下に紹介する3点は1990年刊行の新潮社版のもの。原書のテニエルの銅版画を元に、画家ならではの筆致を活かし描写した。

金子國義画のアリス画3点。左から《キ印のお茶会》(約縦325×横230㎜)《仔ブタと胡椒》(約縦315×横232㎜)《ウサギの穴へ落ちて》(約縦291×横216㎜)すべて額寸は約縦453×横330×厚さ25㎜、2kg。ジークレー版画。額縁は木製額、本銀箔仕上げ、アクリル。

いずれの複製画も、最先端の版画技術「ジークレ」により、原画の色とタッチを精密に表現した。金子修氏の監修と限定数を証すシリアル番号も付す。

稀代のアーティスト金子國義の絵を、貴方の部屋に飾ってみてはいかがだろう。

文/編集部

ご紹介した金子國義氏の作品(ジークレーによる複製画)は、
小学館の総合通販メディア『PALSHOP』にて販売しています
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https://www.pal-shop.jp/

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