金属加工が盛んな新潟県三条市は、三条鍛冶の伝統を受け継ぎ、日本でも有数の包丁や作業工具ほか、精巧な刃物づくりで名を馳せる地である。
そんな刃物の本場で生まれ、爪切りの最高峰として名高いのがSUWADAブランドのネイルニッパー。製造元は大正15年(1926)創業の諏訪田製作所である。
関東大震災後の住宅復興需要に合わせて、大工のために喰切(くいきり)を製造したのが始まりだ。喰切とは、主に釘の頭や針金など硬いものを切る日本古来の道具。ネイルニッパーは、この伝統工具を受け継いで誕生した。
改良を重ね、新型ではハンドルにゴム系樹脂を採用。そのため、持ち手が滑りにくく、さまざまな持ち方ができ、力も無駄なく伝わる。また通常のニッパーは3mmから5mmしか開かないが、このネイルニッパーは内蔵のシリンダーバネにより、最大で15mmまで開くので、厚くなった爪にも対応できる。操作性が高く、握力の弱い方や介護用にも重宝されている。
材質は、カスタムナイフや包丁にも使われているステンレス刃物鋼。それを熟練の職人がひとつひとつ手仕上げしていて、爪やすりが不要なほどの抜群の切れ味だ。もし、切れ味が落ちてきたなと感じたら、有償ではあるが製造元で研ぎ直してくれるのもうれしい。
商品名/ネイルニッパー・新型ソフト
メーカー名/諏訪田製作所
価 格(消費税8%込み)/8,208円