『サライ』8月号の特別付録は、「北斎 諸国瀧廻り 涼やかタオル」。夏にあると便利な冷感タオルに、葛飾北斎の浮世絵から、見た目にも涼しい滝の名作を配しました。
散歩や運動時はもちろん、庭の手入れや家事など、暑さを乗り切るための日常遣いにも役立ちます。
江戸後期の絵師・葛飾北斎の『諸国瀧廻り』(天保4年(1833)頃刊)は、全8枚の錦絵の揃物だ。北斎が70歳頃に刊行した『富嶽三十六景』の成功を踏まえ、次に挑んだのが滝シリーズといわれています。
今回の特別付録に採用した『木曽路ノ奥阿弥陀ケ瀧』は滝口を円形に描き、現実と幻想の世界が溶けあった、不思議な一枚。岐阜県郡上市白鳥町にある阿弥陀ケ滝は、落差約60m、幅約7m。長良川の源流のひとつ、前谷川上流に位置し、白山信仰の修験の滝として古くから多くの人が訪れる名所です。実際の滝を目にすると、北斎の奇抜な想像力に驚かされるはずです。
葛飾北斎 諸国瀧廻(たきめぐ)り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧(部分)
すみだ北斎美術館所蔵