『サライ』3月号を発売しました。

今号は、日本各地の特色ある鮨を巡る「鮨は地元前がうまい」の大特集に、世界に誇る本の街、東京・神田「神保町を歩く」の特集をあわせてお届けします。(こちらから試し読みできます

それでは今号の読みどころを紹介してまいりましょう。

【大特集】
地域色豊かな“前浜”の旬を“江戸前”の技で握る
鮨は「地元前」がうまい

サヨリ、サワラ、サクラマス、ノドグロ、ズワイ、ヤガラ、カマス、アラ、ウチワエビ……。

目の前の海で獲れた素材の持ち味を活かしながら、酢飯と合わせて美味なる鮨に握る――。それが江戸前握り鮨の神髄ならば、列島各地に地元で獲れた魚貝類を鮨ネタにした美味なる鮨があるはず。

『サライ』4月号の大特集は、「鮨は『地元前』がうまい」と題し、自前の海で揚がった旬の素材を高度な職人技で握る、江戸前ならぬ「地元前」が評判の鮨店を案内しています。

本特集の冒頭では、作家の山本一力さんと、東京・深川で正統派の江戸前握り鮨を供する『すし 三ッ木』の店主・三ツ木新吉さんが、鮨の歴史と魅力について語り合っていただきました。三ツ木さんによると、江戸前握り鮨が全国に広まった背景にはGHQのマッカーサーが関係しているそうです。

さらに、「地元前」の鮨を味わう前に知っておきたい基礎知識として、東京海洋大学客員教授の上田勝彦さんが、地方の鮨店ならではの魅力や魚介の旬の謎について解説。上田さんが語る「漁獲の旬」と「味覚の旬」は、じつに興味深い内容です。

北は秋田から南は長崎・佐世保まで、地域色豊かな前浜の旬を江戸前の技で握る名店20軒を総力取材した鮨特集。豊かな漁場を抱える土地ならではの魚介を知り尽くし、その個性を確かな技で引き出す職人が生み出す多種多彩な握り鮨をご堪能ください。

【第2特集】
訪れるたびに新発見、世界に誇る本の街
「神保町」を歩く

東京は千代田区の北部に、およそ150軒ほどの古書店が軒を連ねる、世界一の古書店街・神保町があります。その歴史は、明治初めに東京大学や大学予備門(のちの一高)がこの地に設立され、大学の門前町として本の街が形成されていったことに始まります。

以来150年近く、日本の学術を支える役目を担い、多くの文人や知識人がこの街に通い詰めました。

松本清張や司馬遼太郎が執筆や発想のヒントを得るために資料を取り寄せた歴史ある古書店や、浮世絵、古地図、画集や写真集、映画や演劇のポスター・チラシ、文豪の肉筆原稿といった特色のある古書店の数々を、ご紹介します。


あわせて江戸川乱歩、吉田健一、植草甚一、池波正太郎らが愛した味と宿もご紹介します。


巻末付録のA3サイズ「神保町散策地図」を手に、本の街を訪ねてください。

*  *  *

日本各地を食べ歩きたくなる「地元前の鮨」の大特集に、世界遺産にしたい本の街「神保町」の特集をあわせた『サライ』3月号。ぜひ書店等で手にとってご覧ください!

試し読みはこちらか

電子書籍版はこちらへ

文/編集部

【お詫びと訂正】
 3月号 98ページ「パックンも興味津々の『観光商談マッチングフェア2017』」の本文に誤りがありました。「白山麓にある富山県上市町の寺の滝行」は、正しくは「剱岳麓にある……」です。
 また同127ページ「サライ名画館」の『安宅家の人々』の写真の説明に誤りがありました。正しくは「『安宅家の人々』より。跡継ぎで知的障害者の宗一(船越英二・右)の弟の妻・雅子(乙羽信子・左)は、宗一の純真さに心を打たれる」です。
 お詫びして訂正いたします。

 

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