地元の図書館で気づいたプライドの存在。都心の書店の張り紙で新たな世界を知る

定年退職から1週間目、浅岡さんは図書館に通って読書をしようと決意するも、たった数時間で断念。

「平日の公立図書館はね……アレはすごいよ。ウチの地元の図書館って、定年退職した男の吹き溜まり。私と同じ年の男たちが時間つぶしにきている。そこに加えて、明らかに生活保護を受けているであろう40代~50代の男女が、暑さ・寒さをしのぎにやってきている感じがあった。私にもいくばくかのプライドがあるから、家にすぐ帰って来ちゃった。すると奥さんが『あなた、帰ってくるのが早い!』と怒るんだ。私がいると掃除ができないとかで、すぐにたたき出された」

浅岡さんは、自由になるお金もあり、遠くに行ってみようと、都内のブックカフェをめぐることにした。

「スマホって便利だよね。おしゃれな本屋さんがズラっと出てくる。私が好きな作家は、筒井康隆、小松左京、池波正太郎、司馬遼太郎、片岡義男……男性作家の本ばかり読んできた。それに、街の本屋さんしか知らないから、専門書店みたいなところを巡ってみようと思ったんだ。それに、時間があるから、大学時代に断念した『カラマーゾフの兄弟』とか、話題の『ホモ・デウス』なんかも読んでみたいな、と。それまでの読書の目的は、仕事と娯楽。でも、定年後は自分の生き方を豊かにするための本に取り組もうと思った。家にじっとしていると、気持ちが萎えてくるけれど、外に出ると元気が出てきたね」

【ある書店で見つけた「読書会」の張り紙が、人生を大きく変える……~その2~に続きます】

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