![MZ-500MS正面](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/248a78238f47a807c327321d41ef77f0-e1474631047264-500x362.jpg)
エプソンの「WristableGPS for Trek MZ-500MS(マウンテンサファイア)」、62,800円(税別)。他にオレンジとイエローがある。ベゼル外縁部の輝きには、SEIKO伝統の磨き技術が活かされている。
登山は男心を刺激する愉しみだが、その一方にある懸念材料が山岳遭難。そして、特に注意を払うべきは「いま、自分がどこにいるのか」をしっかりと把握しておくことである。なにしろ全体の7割強を占めるという登山中の遭難を様態別で見てみると、「道迷い」が全体の4割強にもおよぶというのだ。
歩き続けているうちに、いつしか方向感覚を失ってしまうということは決して少なくないもの。だからこそ、安心・安全な登山のための解決策が求められているのである。
そんななか、不安を一気に解消できるアイテムとして大きな注目を集めているのが「ABC時計」だ。すでにご存知の方も多いだろうが、「ABC時計」とは登山、トレッキング時に必要な情報を計測できるトレッキングギア。基本的に高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)を搭載しているため、それぞれの頭文字をとって「ABC時計」と呼ばれているわけである。
そして、トレッキングに不可欠なABC時計に高精度のGPS機能を追加していることで話題の的になっているのが、今回ご紹介するエプソンの「リスタブルGPS」。
GPSセンサー、気圧計、気温データを併用することで、高精度な標高計測を実現。ルートナビゲーション機能も搭載されているため、「目的地まであとどれくらい歩くのか」(=目的地までの距離)、「あとどれくらい登るのか」(=目的地までの標高)もわかる高精度のお役立ちアイテムなのだ。
![Print](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/372e150c8c7058227b13680c4c1c3446.jpg)
GPSとの連動で精度を高めている標高グラフナビゲーション。
![Print](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/9e90f8ef76f1aa3e1d7941732addc998.jpg)
山行ルートの経緯が一目瞭然の平面ルートナビゲーション。
当然ながら、標高、気圧、方位、現在位置、日出日入時刻などの現地情報も、ボタンひとつで確認可能。そのため、状況を確認しながら登山計画の軌道修正ができる。
またPCまたはスマホで山行の軌跡がわかるので、SNSと連携して山行軌跡のデータを仲間と共有することも可能。
ABC時計にGPS機能を搭載することによって、より安全に登山を楽しむことができるわけだ。
それだけではない。さらに新モデルでは、登山記録データベースの共有サイト「ヤマレコ」と連携。アプリを利用することで、独自の登山計画をスムーズに時計へ転送することができる。
![計画取り込み1](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/11c9b389977d004dd7db4c967ef9bb2e-292x500.jpg)
スマートフォン用の専用アプリ「Epson Run Connect for Treck」で計画の作成や時計への書き込みができる。
![計画取り込み3](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/713bf06699f62fa7139fd72f096ea0b0-295x500.jpg)
「ヤマレコ」で作成した計画ルートをアプリ経由で時計に転送できる。
まさに、山と親密な関係を続けてきたサライ世代のための逸品。登山時の安心・安全を強力にサポートしてくれる、次代のマスト・アイテムといえるだろう。
【EPSON WristableGPS for Trek】
価格:MZ-500MS:62,800円(税別)、MZ-500L:49,800円(税別)
問エプソンインフォメーションセンター 050-3155-8280
http://www.epson.jp/
取材・文/印南敦史
![](https://serai.jp/wp-content/uploads/2016/09/248a78238f47a807c327321d41ef77f0-e1474631047264.jpg)