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ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家、ルカス・クラーナハ(父、1472-1553)の日本初となる展覧会が、東京・上野の国立西洋美術館で開催されています。(~1月15日まで)

ルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》〔1530年 ウィーン美術史美術館蔵〕©KHM-Museumsverband.

ルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》〔1530年 ウィーン美術史美術館蔵〕©KHM-Museumsverband.

クラーナハは、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せたドイツ・ルネサンスを代表する芸術家ですが、日本で最もよく知られた作品は「マルティン・ルターの肖像」といえるかもしれません。

これまで彼の展覧会は日本で開催されたことはなく、本展が日本初のクラーナハの回顧展となります。

ルカス・クラーナハ(父)《マルティン・ルターの肖像》〔1525年 ブリストル市立美術館蔵〕©Bristol Museum,Galleries&Archives

ルカス・クラーナハ(父)《マルティン・ルターの肖像》〔1525年 ブリストル市立美術館蔵〕©Bristol Museum,Galleries&Archives

本展の見どころを、国立新美術館 研究員の新藤淳さんにうかがいました。

「ルカス・クラーナハは、大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていましたが、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも深くかかわっていました。

しかし、この画家を特徴づけているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々です。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、今も人々を魅了し続けています。

本展では、ドイツ、オーストリアはじめ日本を含む世界10か国以上から集められた絵画や素描、版画など約120 点で、クラーナハ芸術の全貌を明らかにします。

1517年に開始された宗教改革から500年、今、時を超えて放つクラーナハの“誘惑”を体感してください」

本展は2017年1月28日(土)から4月16日(日)まで、大阪の国立国際美術館に巡回されます。お楽しみに。

展覧会公式サイト  http://www.tbs.co.jp/vienna2016
美術館サイト http://www.nmwa.go.jp/

【クラーナハ ―500年後の誘惑】
■会期/2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)
■会場/国立西洋美術館
■住所/東京都台東区上野公園7-7
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■料金/一般1600(1400)円 大学生1200(1000)円 高校生800(600)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下無料、心身障がい者手帳所持者と付き添い者1名は無料
■開館時間/9時30分から17時30分まで、金曜日は20時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日/月曜日(ただし2017年1月2日は開館)、12月28日(水)~2017年1月1日(日)
■アクセス/JR上野駅公園口より徒歩約1分、京成電鉄京成上野駅より徒歩約7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅より徒歩約8分

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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