そんな富岡鉄斎の生誕180年となる今年、兵庫県立美術館では、絵画制作に貫かれてた鉄斎の世界観を探る特別展「生誕180年記念 富岡鉄斎-近代の架け橋-展」が3月12日(土)から兵庫県立美術館で開催されます。
この特別展の見どころを兵庫県立美術館学芸員、飯尾由貴子さんにうかがいました。
「生誕150周年の京都市美術館展からじつに30年ぶりの大規模な鉄斎展です。鉄斎作品の所蔵では日本髄一を誇る宝塚市の鉄斎美術館から出品される代表作を中心に、書画と資料併せて200余点を展観しますが、今回は特に六曲一双の屛風が前・後期合わせて13点も出品されるスケールの大きな展示が見どころです。
なかでも4月26日から5月8日の2週間だけ特別展示される国指定の重要文化財『阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図』(公益財団法人辰馬考古資料館蔵)は、ほとんど館外に貸し出されることのない逸品です。また、展示の最期では、梅原龍三郎や中川一政ら鉄斎の影響を受けた近代の画家たちの作品も紹介します。本展は兵庫県立美術館の自主企画展ですので、この機会をお見逃しなくぜひ足をお運びください」
本展のキャッチフレーズは「鉄斎でげんき。鉄斎でしあわせ。」、元気と幸せをもらいに行きませんか。
会場/兵庫県立美術館企画展示室(神戸市)
会期/前期3月12日(土)~4月10日(日)、後期4月12日(火)~5月8日(日)、前・後期で展示替え
住所/兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
電話番号/078・262・0901
料金/一般1300(1100)円 大学生900(700)円 65歳以上・高校生650(550)円 ( )内は前売及び20名以上の団体料金 ※中学生以下無料、障がい者手帳所持者と介護者1名は当日料金の半額、各種割引は受付窓口にて問い合わせ
開館時間/10時から18時まで、金・土曜日は20時まで(入場は閉館30分前まで)
休館日/月曜日(ただし3月21日は開館し翌22日休館)
アクセス/阪神岩屋駅から南に徒歩約8分、JR神戸線灘駅より南に徒歩約10分、神戸市バスまたは阪神バスで「県立美術館前」下車すぐ
兵庫県立美術館の公式サイトはこちら