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  1. 大開口窓は開放感が得られると同時に、季節ごとの光と風を取り込むことができる。芝生は建物周辺の温度を下げることが期待でき、庭木は夏の日差しを和らげる効果がある。
  2. 勾配天井により天井高は最高4mを実現。1階と1.5階がゆるく繋がることで、人の気配を感じながら、個室で過ごす感覚が楽しめる。
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クルマとの相性って?(テリー伊藤のクルマコラム 第5回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。水曜日は「クルマ」をテーマに、演出家のテリー伊藤さんが執筆します。

文/テリー伊藤(演出家)

こんにちは、テリー伊藤です! 前回は小さくてかわいいクルマの魅力について書きましたが、実をいうと欧州製コンパクトカーの一部には、日本の軽自動車と同じ感覚で買うと「なんじゃこりゃ!」って思う部分があるんです。

サライ世代の皆さんからの、「テリーがおすすめするから試乗もせずに買ったのにダマされた!」という風評被害を防ぐためにも(!?)、乗ってこそわかるクルマの価値をお話しします。

「スペックでは、はかれないもの」人生もクルマも同じなのです。

 

■ギクシャクして破綻したスマートとの結婚

往年の名車を現代に蘇らせたフィアット・500は、2007年に発売されて以来、日本でも女性を中心に大人気ですよね。また、都市部での渋滞解消や経済的メリットを主眼に欧州で人気を集めている、シティコミューターと呼ばれるコンパクトカーも増えていて、メルセデス・ベンツのダイムラーグループが手掛けるスマートやフォルクスワーゲンのup! も街で見かける機会が増えました。

これらのクルマに共通するのが、それぞれ独自の技術を用いた「2ペダルMT」という、クラッチペダルのない、AT感覚で乗れるマニュアルトランスミッションです。これがなかなかのクセ者で、ブレーキペダルを離すとゆっくり前に進むクリープ現象が弱く、それまでAT車に乗ってきた人が同じような乗り方で走らせると、とてもギクシャクした動きになってしまいます。

2ペダルMTはあくまでも「AT感覚」であって、実際はクルマが自動でクラッチを切ったりつないだりしてくれているんです。特性を知ったうえで運転していれば、マニュアル変速モードも付いているし楽しいんですけど、僕は初代スマートの走行フィールがどうしても好きになれなくて、買って半年で手放してしまいました。いわば、かわいいと思って結婚したのに、息が合わずに文字通り「ギクシャク」して破綻したようなものです。

■「放置プレイの神様」ジープ・ラングラー

このように、どんなにデザインが気に入っても、自分に合わないことってあるんです。クルマに散財してきた僕が言うのだから、間違いありません。昔、BMWの5シリーズのステーションワゴンに乗っていたこともありました。アメリカ人のクリス・バングルっていうデザイナーが、保守的なドイツ車のイメージを覆す、前衛的なスタイルに仕上げたときのモデル。ひと目見て「コイツは最高にカッコイイ!」 と思い、即買いしたんですよ。

ところがある日、街中で信号待ちをしているととき、横に立つビルの大きなガラスに自分のクルマが映っているのを見て、ふと気づいたんです。「これは自分に合ってないな……」と。クルマはカッコいいのに、自分が乗っている姿を見ると、どうにも違和感がある。ハンガーにかかった服をイイと思って買ったのに、いざ街を歩いてみると、なんだか変、という感覚に似ています。

結局、1年ほどで手放し、次にアウディのオールロードクワトロっていう、アウトドア向けの機能をモダンにデザインしたワゴンを買いました。ところが、これも1年で手放すハメに……。今度は気分的なものじゃなく、エアサスペンションが壊れるという物理的・金銭的なダメージ。BMWの前に乗っていたメルセデス・ベンツのEクラスワゴンもボンネットから煙が出たし、僕は「ドイツ車=壊れない」神話を、あまり信じていません。もちろん、これは僕に限った話で、ドイツ車が合う人だってたくさんいるはず。要するに、相性の問題なんです。だから、欲しいクルマが見つかったときには、まず試乗してみてください。故障ばかりはしばらく乗ってみないとわかりませんが、少なくとも自分にしっくりくるかどうかは感じられるはずです。

じゃあ僕と相性がいいクルマは何かっていうと、ジープ・ラングラー! ひと世代前のモデルをずっと所有しているんですが、普段は軽井沢の山小屋に置きっぱなしにしています。何か月も乗らないことはザラで、放置プレイといってもいいくらいです。で、久しぶりにガレージに行き、「やあ元気? まだ生きてるかな~?」とドキドキしながらキーを差し込むと……何事もなかったように息を吹き返すんですよ!

詳しい人に聞いた話では、アメリカは国土が広いので、メーカーが部品供給の頻雑さを防ぐために、あえてシンプルで耐久性のある設計にしてあるのだと。そのうえ最新のクルマと違い、セキュリティシステムなどの電気を消費する装備もないから、バッテリーも長持ちする。僕にとってジープ・ラングラーは、神のような存在です。

【今週のテリー・カー(1):BMW・5シリーズ ツーリング】

BMWのミドルクラス、5シリーズの5世代目は吊り上がった目つきをはじめ、エッジの立ったデザインで賛否両論を呼んだ。テリーさんはBMWの大胆な挑戦を気に入ってステーションワゴンのツーリングを購入するも、1年ほどで手放すことに。(編集部)

 

【今週のテリー・カー(2):ジープ・ラングラー】

軍用車のタフな味を色濃く残すアメリカン4WDのレジェンド、ラングラー。写真のモデルは現行型で、テリーさんは今も先代モデルに乗り続けている。見た目は大きく変わっていないが、先代は小振りなサイズで2ドアのみ。さらに、(戦争時に前方へ銃を向けるため)フロントガラスを前に倒すことができ、物資の積み下ろしもしやすいようにドアや天井を外すことができるようになっていた。(編集部)

文/テリー伊藤(てりー・いとう) 
昭和24年、東京生まれ。演出家。数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在は多忙な仕事の合間に、慶應義塾大学 大学院で人間心理を学んでいる。

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