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レコードの内袋とは「下着」みたいなものである【オーディオ小僧のアナログ日誌 第15回】


文・絵/牧野良幸

アナログ・レコードには、レコードを入れる「内袋」が付いている。内袋とは、読んで字の如く、レコード盤を傷をつけないように収める袋のことだ。

レコード盤は裸のままジャケットに入れるわけにはいかない。出し入れをするときに傷でもついたら大変だ。そこでジャケットに入れる前に、まず内袋に入れてやるのだ。

これを人間にたとえるなら、内袋とは下着のようなものだろう。

ほとんどの人間にとって、下着は必ず必要だ。我々が下着をつけてからズボンを履くように、レコード盤も内袋に入れてからジャケットに入れてやる。地味ながらも決してないがしろにできないのが、内袋なのである。

しかし下着と同じように、内袋も古いものは取り替えたほうがいい。

中古レコードを購入した場合、内袋の内側にはチリや埃が付着していることがあるという。せっかくレコード盤をせっせとクリーニングしても、そのまま古い内袋に入れては元も子もない。(我々だって風呂上がりは新しいパンツに着替えるものだ。)

だからせっかくレコード盤を綺麗にしたら、内袋も新しいものを用意してあげよう。昔と違って今日では内袋もレコード・アクセサリーとしていろいろな種類があって、ネットで検索すればいろいろ出てくる。

■ポリ製はブリーフ、紙製はトランクス

種類は大きく分けて、ポリ製と紙製の二種類だ。ポリ製は下が半円形になっている場合が多い。レコード盤の形にぴったりフィットする。これを下着に例えるならブリーフだ。装着感が快適である。レコード盤も「今日は頑張っていい音を出すぞ!」という気になってくれるかもしれない。

一方、紙製の方は四角が一般的だ。こちらはゆったりと入るから、下着で言えばトランクスであろう。風通しがよくリラックスした収納を楽しめる。レコード盤も「ゆったり感がたまりませんなあ、伸び伸びとした音を出しましょうか」となるかもしれない。

紙製にはヴァリエーションがあって、ジャケットに入れやすいように角がカット、または丸くなっているものもある。それからレーベルが見えるように穴のあいたものもある。流石にトランクスに穴あきは不自然だけれども、ひょっとしたら某プレイ用にはあるかもしれない。レコード盤も興奮して迫力のある音を出すかも。

……と、まあ音のことは冗談であるが、内袋を新しくすることでレコード盤の保存状態が良くなることは間違いない。アナログのいい音を末長く守ることにはなるだろう。どうぞあなたも愛聴盤のために、新しい「下着」を買ってあげてください。

文・絵/牧野良幸
1958年 愛知県岡崎市生まれ。イラストレーター、版画家。音楽や映画のイラストエッセイも手がける。最近『僕の音盤青春記 花の東京編 1981-1991』(音楽出版社)を上梓した 。公式ホームページ http://mackie.jp

『僕の音盤青春記 花の東京編 1981-1991』
(牧野良幸著、定価 2,000円+税、音楽出版社)
https://www.cdjournal.com/Company/products/mook.php?mno=20171028

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