新着記事

特製おせち三段重

「サライ・オリジナル 特製おせち」試食会で大好評!|お酒とともに味わう大人の味覚が満載 ご注文受付中

【インタビュー】保科正(家具会社顧問、デザイナー・77歳)「一日一日を思いっ切り生きてきたのでいつ最期を迎えても悔いはありません」

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【後編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【後編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【前編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【前編】

【義家族との間】情は一切なし。息子に向けられた敵意を敵意で返してきた義母~その2~

【義家族との間】情は一切なし。息子に向けられた敵意を敵意で返してきた義母~その1~

江戸城・松の大廊下跡

「吉良上野介」は悪人だったのか~「忠臣蔵」敵役の真実【にっぽん歴史夜話23】【にっぽん歴史夜話23】

明智光秀が葬られたとされる桔梗塚。今も荒深一族が管理している。

光秀ゆかりの地・岐阜県山県市発 明智光秀生存伝説|関ケ原合戦参陣で溺死した老光秀と墓地を守り続ける光秀の末裔

古今亭志ん輔

【第88回人形町らくだ亭】2月25日開催/古今亭志ん輔が『居残り佐平次』を演じます

シニアに聞いた「祖父母と孫の関係」|孫へ想いや言葉を伝えたいシニアは約8割

約8割のシニアが、お盆や年末年始以外も、孫と会うためのきっかけ作りを行なっている

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 『漆椀 ちょもらんま』(中)に、ごはんが盛られた様子(写真左)。『漆椀 ちょもらんま』(小)では、「讃岐オリーブ牛」と松茸の料理(写真右)が饗された。後方の小皿は、ガラス工芸家・藤田喬平さんの「手吹ヴェニス小皿」。写真提供/日本博事務局
  2. MAZDA CX-30は愛されるためにデザインされたとも言える。
  3. 鴨鍋

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

「申し訳ありません。もう一度勉強しなおしてまいります」(8代目桂文楽)【漱石と明治人のことば37】

sousekiKotobaBanner2

今年2017年は明治の文豪・夏目漱石の生誕150 年。漱石やその周辺、近代日本の出発点となる明治という時代を呼吸した人びとのことばを、一日一語、紹介していきます。

【今日のことば】
「申し訳ありません。もう一度勉強しなおしてまいります」
--8代目桂文楽

落語家の8代目桂文楽は、昭和を代表する名人だった。格調高い話芸で落語通をうならせた。

文楽は明治25年(1892)の生まれ。明治41年(1906)桂小南に入門して落語家を志し、2年後に二ツ目に昇進。その後、紆余曲折があり、真打ちに昇進したのは大正7年(1918)だった。

夏目漱石も落語好きだった。正岡子規と親交を深めたのも、互いに寄席通いを趣味としていたことを知ったことがきっかけともいわれる。漱石の贔屓は、3代目柳家小さんと初代三遊亭円遊。小説『三四郎』の中では、登場人物にこんな台詞を言わせている。

「彼と時を同じうして生きている我々は大変な仕合せである。今から少し前に生れても小さんは聞けない。少し後れても同様だ--円遊も旨い」

ひょっとすると、漱石が足を運んだ寄席で、偶然、二ツ目時代の文楽を聴くことがあったかも。そんな想像もしてみたくなる。

真打ち昇進から半世紀余を積み重ねた昭和46年(1971)8月31日、文楽は国立劇場の第42回落語研究会の高座にのぼった。演目は「大仏餅」だった。文楽の持ちネタは多くはなかった。ひとつひとつの噺を、時間をかけて徹底的に練り上げて自分のものにしていくやり方から、自然とそうなったのである。そのかわり、いったんものにした噺に揺るぎはなかった。

ところが、この日の文楽は、噺の途中で絶句した。どうしたことか、噺のなかに登場する「神谷幸右衛門」という人物名をド忘れしてしまったのである。信じがたい光景であった。

ここで文楽は深々と客席に向かってお辞儀をした。そして一言、掲出のように挨拶を述べ、静かに舞台の袖に消えていった。時に文楽、78歳。これ以降、二度と高座にあがることはなかった。

文楽はしばらく前からこの日がくるのを予期し、お詫びのことばの稽古まで重ねていたという。文楽ならではの逸話であろう。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『夏目漱石 100の言葉』(監修/宝島社)などがある。2016年には、『サライ.jp』で夏目漱石の日々の事跡を描く「日めくり漱石」を年間連載した。

himekurisoseki-3

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 「秋立つや一巻の書の読み残し」(夏目漱石)【漱石と明治人のことば…
  2. 「年の暮れには追憶を、年の初めには希望を」(幸田露伴)【漱石と明…
  3. 「見果てねど はた見あきねど我が夢は 四十余年の夢多き日々」(滝…
  4. 「子供のために一流の文学者が進んで執筆しなければ嘘だ」(鈴木三重…
  5. 最晩年の谷崎潤一郎が愛する風景を詠んだ歌【漱石と明治人のことば3…
PAGE TOP