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万年筆に親しむ極意~意外と知らない多彩なインク選びのコツ

■「染料インク・顔料インク・ブルーブラック」の3タイプを知っておく

万年筆のインクを購入する際、知っておきたい知識があります。それは、「染料インクと顔料インク」の2タイプがあり、それぞれ特徴があるということ。一般に売られているのは染料インクですが、ちょっと気をつけたいのが顔料インク。このインクは固まりやすく、万年筆に入れたまま放置するとペン芯にインクが詰まりやすくなります。この2タイプ、そして古典インクともいわれる「ブルーブラック」を簡単に説明します。

①染料インク

染料とは水に溶ける着色剤をいい、複数の色を混ぜ合わせて多くの色を作り出せ、インク液に透明感があります。書いたあと水に濡れるとにじみ、陽光で退色しがちです。一般的な万年筆インクはこの染料タイプです。

②顔料インク

水に溶けない着色剤を顔料といい、水の中で均一に混じった状態でインクとなります。一般に、にじみにくい(紙にもよります)のでくっきりした印象の文字になり、書いて乾燥すると水濡れで消えることはありません。この耐水性というメリットがある反面、万年筆のペン芯にインクが詰まらないようメンテナンス(月1回程度の水洗い)が必要です。ただ、最近になって、詰まりにくく改良された顔料インクも販売されています。陽光での退色もほぼないので、パーマネント保存に向きます。

ちなみに、性質の違う染料インクと顔料インクを混ぜることはできません。

③ブルーブラック

万年筆インクを代表する色として、よく「ブルーブラック」の名が挙げられます。この色は、単に「青がかった黒色」「黒がかった青色」ではなく、書いた当初の青色がだんだん黒色に変わるインクです。この青から黒への変化を楽しみ、魅力を感じるファンが多いようです。万年筆インクの研究は日進月歩で進み、目詰まりが起こる本来のインク成分「ブルーブラック」は古典インクとも呼ばれます。

こうした青から黒への変色は、簡単にいえば、青色がじょじょに分解され、インク液中のタンニン酸鉄だけが残って、紙面上で少しずつ黒色に変化していく作用を活かしたものです。耐水性がありますから、もともと公文書を万年筆で書いていた時代の必須条件「消えない」を満たしたインクです。かつては長期保存が必要な公文書や医療用カルテ、重要書類に使われました。ただし目詰まりが起こるため、いわゆる古典インクとしてのブルーブラックは現在の日本では販売されていないようです。

その代わり、インク成分を代えた使いやすいブルーブラックが発売されています。セーラー万年筆は顔料と染料、パイロットは染料、プラチナ万年筆は顔料インクの特性を持つ染料、です。

 

リサイズBR8A0775

顔料インクの数々。右から、「ストーリア」(イタリア語で「歴史」「物語」の意味)8色、30ml、1500円+税。万年筆用カートリッジインク極黒(きわぐろ)、青墨(せいぼく)各12本入り600円+税。目詰まりの少ないボトルインク青墨、極黒、各50ml、2000円+税。2016年12月に20 ml、1000円+税、8色が新発売(以上、セーラー万年筆・ユーザーサービス フリーダイヤル0120-191-167  http://www.sailor.co.jp) /万年筆用顔料ボトルインク4色(手前から奥にローズレッド、カーボンインク黒、ブルー、ブランセピア)、各60cc、1500円+税。カーボンインク(黒)のカートリッジ4本200円(以上、プラチナ万年筆・お客様相談係 フリーダイヤル0120-875-760 http://www.platinum-pen.co.jp)。

顔料インクは水にも陽光にも強くパーマネント保存ができるので、文字だけでなく、絵画やイラストにも用いられます。万年筆画家・古山浩一さん(古山さんのインタビューはこちら)もその一人です。愛用の万年筆「ふでDEまんねん」のコンバーターに顔料インクを満たし、インク瓶ごと携帯して戸外のスケッチに出かけます。

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上野公園でスケッチをする古山浩一さん。顔料インクの黒色で線を描く。

古山さんの万年筆画は耐水性耐光性のある顔料インクの黒色で線を自在に描き、それから基本的に色鉛筆や水彩絵の具で彩色していきます。万年筆で顔料インクを使い始めてから20年弱。いまでは顔料の色インクも出始め、古山さんは多様なインクを試してみることを勧めています。色彩の持つ高揚感は、また特別なものです。

かつての万年筆はビジネスツールでしたが、いまは万年筆で遊ぶ感覚で柔軟に使う人たちが増えています。だからこその色インク。“インク沼に沈む”愉楽を徹底して味わってみてください。

取材・文/塙(はなわ)ちと
工芸分野を中心に取材するライター。著書に『書斎の極上品』(電子書籍)、『個人美術館を行く』(いずれも小学館)、『男のきもの雑学ノート』『男のきもの達人ノート』(いずれもダイヤモンド社)など

撮影/田中良知

※ 愛用者急増中の「1000円万年筆」 その驚きの機能と書き味は?

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※  万年筆画の第一人者・古山浩一さんに聞く「万年筆」で絵を描くコツ

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