いま、注目したい万年筆があります。価格は手頃な1000円なのに、購入したそのときから書きやすく、しかもその書き味は万年筆画家として活躍する古山浩一さん(インタビュー記事を読む)も納得するほど。そんな3種類の万年筆を徹底紹介します。
万年筆の達人・古山浩一さんが推奨する手軽で優秀な3本
万年筆の面白さは、自分との“相性”を探ることにあります。いままで万年筆を選ぶには、「ペン先の弾力、字幅の太さ、軸の太さ・重さ・バランス、デザイン」、そしてもちろん「価格」を考慮することが大切、といわれてきました。もっともですが、要は、自分に合っているかどうかの一点に尽きます。
たとえば、軸色やクリップの形が気に入ってもペン先が硬くて書きづらいとか、またはデザインがよければペン先の硬軟は重視しないとか、百人百様の好みがあります。そこで、自分好みの万年筆を探すことになります。
この“相性を探る”ことはとても充実して楽しい時間になるのですが、まず、ここでご紹介する万年筆を手に取ってみてください。いずれも万年筆としての基本的要素を備え、書くための道具として優れた3本です。それなのに、価格はそれぞれ1000円という手頃さ。万年筆の進化した世界を垣間見ることができる3タイプなのです。
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