「日本の各地をクルマで旅し、日本の魅力をもっと知ってもらいたい」との想いから、地域に眠る魅力を発掘する活動に取り組んできた高級車ブランドのLEXUS(レクサス)。既成概念にとらわれることのないアプローチが特色だが、いままた、かつてない画期的な企画がスタートしている。
それは、世界的シェフの須賀洋介氏が代表を務める「SUGALABO Inc.」(以下SUGALABO)と手を組んで、日本各地の魅力を発信する料理を、東京・青山にあるアンテナショップ『INTERSECT BY LEXUS – TOKYO』で供していくという試みである。
須賀洋介氏は、フレンチの巨匠ジョエル・ロブション氏に師事。東京、ラスベガス、ニューヨーク、台湾、パリなどで新店舗の立ち上げから総料理長までを務めてきた。そんな須賀氏が、「食材探しの旅」として日本各地を訪れ、その土地の匠のこだわりや食材の魅力を実感しつつ、料理を通して日本の魅力を掘り起こすことに挑む。
たとえば、現在提供されている第1弾メニューは、長崎五島沖で獲れたハタ科の高級魚「すじあら」を使った冬野菜のナージュと、青森産のリンゴ「百年紅玉」を使ったタルト・タタンだ。
『長崎五島沖「すじあら」と冬野菜のナージュ』は、須賀氏が9月の長崎の旅で五島列島を訪れた際、「海中放血神経締め」という独特の技を用いて神経締めする職人と出会ったことから生まれたメニュー。
「さまざまな海の幸に恵まれた五島列島からは、この時期にもっともおいしいとされる高級魚『すじあら』が届いています。新鮮な『すじあら』と滋味深い冬野菜を、たっぷり味わえる一皿に仕上げました」(須賀氏)
一方、『山田農園の「百年紅玉」を使ったタルト・タタン』に用いられているのは、青森から届いた、山田農園の樹齢百数十年を超える木になる「百年紅玉」。水分量が控えめで、香り高く、酸味が効いている種類なのだという。須賀氏によれば、「タルト・タタンを作るために生まれたような素晴らしいりんご」。つまりこれは、素材の持ち味が生きた極上のタルト・タタンなのである。
これらのメニューが味わえる『INTERSECT BY LEXUS – TOKYO』は、“都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”というテーマのもと、LEXUSが考えるライフスタイルを体験できる拠点。人々が気軽に集い、自分の時間を過ごせる場所を目指し、さまざまな人やブランドとコラボレーションを実施している。
幅広い分野で、LEXUSが考えるライフスタイルを発信していこうというわけで、今回のSUGALABOとのコラボレーションもその一環である。今後、シーズンごとにあらゆる土地の魅力を凝縮したメニューを展開していくという。ぜひ一度、訪れてみてはいかがだろうか?
そして料理や食材との出会いをきっかけに、その産地へとクルマで旅してみるという展開も、きっと面白いはずだ。
【INTERSECT BY LEXUS – TOKYO】
■場所/東京都港区南青山4-21-26
■営業時間/1F CAFÉ & GARAGE:9:00〜23:00 2F BISTRO & SHOP:11:00〜23:00(不定休)
http://www.lexus-int.com/jp/intersect/tokyo/
※季節ごとにメニューが変わります。
取材・文/印南敦史