遺物から感じる古代オリンピックの息吹!「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」展

2020年東京五輪に向けて、オリンピック発祥の地、ギリシャが誇る古代美術の展覧会が、神戸市立博物館で開催されています。(2017年4月2日まで)

「赤像式パナテナイア小型アンフォラ ボクシング」〔前500年頃 アテネ国立考古学博物館蔵〕(C)The Hellnic Ministry of Culture and Sports‐Archaeological Receipts Fund

「赤像式パナテナイア小型アンフォラ ボクシング」〔前500年頃 アテネ国立考古学博物館蔵〕(C)The Hellnic Ministry of Culture and Sports‐Archaeological Receipts Fund

ギリシャでは古代において、時代や地域により様々な美術が花開きました。その中心は、一貫して神々と人間の姿と物語でした。

本展は、ギリシャ国内40か所以上の国立博物館群から厳選された300件を超える古代ギリシャの美術品を展示し、ギリシャ文明の黎明期から最盛期に至る歴史を辿ります。

「コレー像」〔前530年 アクロポリス博物館蔵〕(C)The Hellnic Ministry of Culture and Sports‐Archaeological Receipts Fund

「コレー像」〔前530年 アクロポリス博物館蔵〕(C)The Hellnic Ministry of Culture and Sports‐Archaeological Receipts Fund

本展の見どころを、神戸市立博物館の学芸員、中山創太さんにうかがいました。

「まず挙げられるのは、今回出品される325件の展示品は、すべてギリシャ国内から集められたもので、その約9割が日本で初公開であることです。

また本展では、紀元前7000年紀の新石器時代にはじまり、紀元前31年のヘレニズム時代の終焉からローマ時代まで、7000年の歴史を全8章で紹介します。

ギリシャ美術というとアルカイック・スマイルの彫像やパルテノン神殿に代表される紀元前900年頃~前300年頃のアルカイック時代やクラシック時代をイメージしがちですが、独特な大理石小像で知られるキュクラデス文明、クレタ島に花開いた海洋文明のミノス文明、富の象徴である黄金製品で知られるミュケナイ文明など、これほど大規模な展示は、日本ではかつてない試みと言えます。

そして本展は、2020年の東京五輪に向けて、古代オリンピックにも焦点をあてています。紀元前8世紀にはじまった、オリンピアのゼウス神域で4年に一度行われた競技祭の様子を、競技種目を描いた陶器画などで紹介します。
古代ギリシャの長大な歴史の流れの中で、時空を超えた旅をお楽しみください」

神々と人間が交感する壮大なドラマを見に、ぜひ足をお運びください。

【特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」】
■会期/2016年12月23日(金・祝)~2017年4月2日(日)
■会場/神戸市立博物館
■住所/神戸市中央区京町24
■電話番号/078・391・0035
■料金/一般1500(1300)円 大高生1100(900)円 中小生600(450)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※65歳以上で神戸市すこやかカード所持者は半額、障がい者手帳所持者は無料
■開館時間/9時30分から17時30分まで、土曜日は19時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日/月曜日(ただし1月9日、3月20日は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)、1月10日(火)、3月21日(火)
■アクセス/JR「三ノ宮」駅・ポートライナー及び地下鉄「三宮」駅・阪急及び阪神「神戸三宮」駅より南西へ徒歩約10分、JR及び阪神「元町」駅より南東へ徒歩約10分、地下鉄「旧居留地・大丸前」駅より南東へ徒歩約5分
※展覧会公式サイト http://www.greece2016-17.jp/

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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