紫式部と清少納言再び
I:この流れで伊周主催の和歌の会が開催されることになりました。第5回では、道隆メインの漢詩の会が行なわれ、その時のお題が「酒」でしたが、さすがに和歌の会のお題は「秋」ということでした。
I:和歌の会にはまひろもききょう(演・ファーストサマーウイカ)とともに招かれました。両者が漢詩の会に続いて同席することになったわけです。当時このふたりが実際に会っていたかどうかはわかりませんが、同時代のスーパースター同士ですから、面白い展開ですよね。
A:ちなみに和歌の会には、後に伊周と結ばれる源重光の娘が参加していました。源重光は醍醐天皇の皇子代明(よしあきら)親王の息子ですから参加していた姫は醍醐天皇のひ孫ということになります。
I:前週に醍醐天皇には37人もの皇子女がいたということを説明しましたが、それぞれ貴族社会で生き残っていくための閨閥作りがたいへんだったことがわかりますね。
【まひろと道長、それぞれの理想。次ページに続きます】