「小牧・長久手の戦い」と、壮絶な最期

信長の実質的な後継者となった秀吉。凄まじい勢いで勢力を拡大する秀吉に対し、信長の次男・信雄(のぶかつ)は不信感を抱くようになりました。そして、信雄は「ともに秀吉を倒したい」と家康に相談し、天正12年(1584)、「小牧・長久手の戦い」が勃発したのです。

秀吉に与して参戦していた恒興は、信雄と家康の軍勢を挟み撃ちにする計画、“岡崎攻略作戦”を立てます。秀吉の養子・秀次(ひでつぐ)を総大将として進軍しますが、家康軍の奇襲により、秀次軍は壊滅状態に。さらに、恒興も嫡男の元助(もとすけ)や森長可(ながよし)らとともに、長久手にて戦死してしまいます。

こうして、信長と秀吉に仕えた恒興は、49年の生涯に幕を閉じることとなったのです。

まとめ

信長の重臣として活躍した池田恒興。彼には、信長から「信」の字をもらった「信輝」という別名があったとされます。幼い頃から、実の兄弟のように育てられた信長にとって、恒興は家臣団の中でも特別な存在だったのかもしれません。

※表記の年代と出来事には、諸説あります。

文/とよだまほ(京都メディアライン)
HP: http://kyotomedialine.com FB

引用・参考図書/
『日本大百科全書』(小学館)
『朝日日本歴史人物事典』(朝日新聞出版)
『日本人名大辞典』(講談社)

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