予約特典は国鉄運転士も使った線路図
『日本鉄道大地図館』は、鉄道開業150年を記念し、明治から令和にかけて発行された「鉄道地図」を集成した大型本。鉄道博物館が所蔵する鉄道地図も掲載が予定されている。
鉄道博物館での地図の撮影で、かつて国鉄職員が使っていた「鉄道線路図」が同館に所蔵されていることがわかった。発行されたのは昭和30年代から50年代にかけて。これらの線路図は、新線が開通したり、新駅が誕生するたびに改訂が重ねられた。車掌などが携帯する旅客事務用、運転士が携帯する運転事務用、荷物の取り扱い者が使う荷物事務用の3種類が、地図会社に依頼して作られた。一時期は市販されてもいたようだ。
鉄道網の最盛期
そのひとつである「運転事務用鉄道線路図」(日本国有鉄道運転局発行)は、東海道新幹線が開業した昭和39年(1964)の12月発行。東海道新幹線が太い線で描かれている。昭和39年といえば、日本の鉄道網がもっとも発展していた時期である。屏風折りの表面には、国鉄の線路をメインに、国鉄と連絡している私鉄や、主な国鉄バスの路線、航路が描かれている。国鉄の線路は幹線と支線、貨物線が線の太さの違いで区別され、信号場、操車場、貨物駅が記号で識別できるよう工夫してある。表面の内容は、旅客事務用、荷物事務用ともほぼ同じだ。
運転事務用の特徴は裏面にある。大型客車が通れなかった区間( 飯田線、南武線など)がひと目でわかる路線図や、自動列車停止装置の普及状況が路線ごとに見て取れる路線図などを掲載している。『日本鉄道大地図館』の発売に合わせて、この昭和39年版の「運転事務用鉄道線路図」が、表裏印刷により忠実に再現され、厚紙製のカバーに収めた状態で復刻し、予約特典となる。
2022年9月29日発売予定
小学館100周年企画 鉄道開業150年『 日本鉄道大地図館』
監修:今尾恵介 定価:3万9600円(税込み)
仕様:A3判 414ページ、上製本、ケース付き
※詳しくはWeb特設ページをご覧ください。https://www.shogakukan.co.jp/pr/tetsudou_chizu/
→公式Twitter:@tetsudou_chizu
豪華予約2大特典(限定制作)
1.吉田初三郎の傑作 鳥瞰図風呂敷
2.復刻版「運転事務用鉄道線路図」
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発売前までの事前予約で1セットをプレゼント
※特典の画像はイメージです。実際とデザイン・仕様が異なる場合があります。
※この記事は『サライ』本誌2022年2月号より転載しました。