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撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

温かなコートの下に少しだけお洒落をして、演奏会にでも出かけたくなる晩秋のこの時期。日本初のオペラハウスとして1997年秋の開場以来、多くの観客を魅了し続けてきた『新国立劇場オペラパレス』では、日本で最も人気が高いオペラ作品のひとつである『ラ・ボエーム』が、まもなく上演されます(11月17日から30日まで)。

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』は、アンリ・ミュルジェの小説『ボヘミアンたちの生活風景』が原作。タイトルのBoheme(ボエーム)とはフランス語でボヘミアンのことで、19世紀頃には、芸術家や作家などに多く見られる、俗世間の掟に捕われずに気ままに生きる人たちをさす言葉として使われたそうです。

『ラ・ボエーム』は、そんなパリで暮らす若き芸術家たちの織りなす温かくもほろ苦い物語で、ボヘミアンゆかりの地ともいえるパリのカルチェ・ラタン地区を舞台に繰り広げられます。

19世紀のパリ。クリスマスイブに出会った詩人ロドルフォとお針子ミミがたちまち恋に落ちる第1幕では、“美しい愛の名場面”が観る者の心を惹きつけます。舞台いっぱいにカルチェ・ラタンの賑わいを描く華麗な第2幕、雪の降りしきる中、街灯の下で別れを語る場面が哀しくも印象的な第3幕。そして涙のラストシーンと、最後の第4幕まで、見どころ、聴きどころは数えきれないほど。

ストーリーは分かりやすく、初心者でも臆することなく奥深いオペラの世界に浸りきることができるのです。

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

指揮はイタリアオペラに定評のある名匠パオロ・アリヴァベー二。キャストは青春群像劇にふさわしいフレッシュな歌手陣たちが勢揃い。ヨーロッパをはじめ世界で頭角をあらわす旬のオペラ歌手との出会いも、楽しみのひとつです。

プッチーニならではの甘美な旋律と、夢を諦めずに懸命に生きる若者たちの物語を紡いだ、時代を超えて愛されるロマンティックな名作です。

観劇後、コートを纏って歩く帰り道。頬をなでる風は冷たくても、きっと感動で心は温かくなっていることでしょう。

【新国立劇場 2016/2017シーズンオペラプッチーニ 『ラ・ボエーム』[全4幕/イタリア語上演 日本語字幕付]】
■公演日/2016年11月17日(木)〜30日(水)
■会場/新国立劇場 オペラパレス(東京都渋谷区本町1-1-1)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/
https://www.facebook.com/nnttopera/
■公演についてのお問い合わせ/03・5352・9999(ボックスオフィス)

文/堀けいこ

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