歳をとるというのは厄介なものですよね。周りからは、年相応に物知りなどと思われたりして……。うっかり漢字の読み方なんか間違えたりしますと、とっても恥ずかしい思いをするなんてこともあるかもしれません。

脳の方は、若い時のようにパッパと記憶中枢からひっぱり出せなくなってきているかもしれませんが、「歳をとってきちゃって、なかなか思い出せなくて……」なんて言い訳をするようでは、サライ世代の沽券に関わる?

そんなことにならないように、動画を見ながら漢字の読み書きをすることで、脳のトレーニングとなります。

「脳トレ漢字」第91回は、「水雲」をご紹介します。酢の物にして食べられることが多い、あの食材です。

この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。

「水雲」はなんと読む?

「水雲」という漢字、読み方に心当たりはありますか?「水雲」とは一体何なのでしょうか……。

正解は……
「もずく」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「褐藻類モズク科の海藻」と説明されています。茶色で柔らかく、糸状で、ぬるぬるしている海藻です。生のもずくは、春から初夏にかけて旬を迎えます。国内の主な産地は沖縄県で、日本で流通しているもずくの9割以上が沖縄県産です。

「水雲」の漢字の由来とは?

なぜ、もずくは「水雲」と書くのでしょうか? 

この漢字は、もずくの動きが影響していると考えられています。もずくが大きな塊となり、海の中でゆらゆらと揺れる様子を、空に浮かぶ雲になぞらえて「水雲」という字が当てられたのです。ふわふわと水中を漂う様子は、まるで「水の中の雲」と言えるでしょう。

ちなみに「もずく」は「水雲」の他にも「海雲」とも「海蘊」とも書くことができます。「海雲」は「水雲」と同じ由来ですが、「海蘊」の場合は、たくさんの藻が積み集められたような、もずくの様子が由来となっています。「蘊(うん)」という字は「積む、蓄える」という意味です。

「もずく」の名前の由来は?

ではそもそも、なぜ「もずく」にはこの名前がついたのでしょうか?

諸説ありますが、「もつく(藻付)」に由来しているという考え方が一般的です。天然のもずくは、他の海藻(も)に付着して生息します。そうした「藻に付く」状態から「藻付く(もずく)」と呼ばれるようになった、とされています。

***

いかがでしたか? 今回の「水雲」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 「水雲」は、低カロリーでありながら、食物繊維、カリウムなど身体に良い成分が豊富に含まれています。この旬の時期に味わってみてはいかがでしょうか。

来週もお楽しみに。

文/トヨダリコ(京都メディアライン)
アニメーション/鈴木菜々絵(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com
Facebook:https://www.facebook.com/kyotomedialine/

 

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