予告編で飛び出した帰蝶の衝撃的な台詞
I:ところで、予告編で帰蝶さん(演・川口春奈)がなんだか衝撃的な台詞を発していました。
A:〈毒を盛る。信長様に〉というものですね。まさかの帰蝶黒幕説なのでしょうか?ちょっと驚きでしたが、前半戦の「女軍師帰蝶」の活躍ぶりを思い出すと、それもありなのか、とも感じています。
I:〈大きな国をつくれ〉と光秀に遺言したのは帰蝶の父斎藤道三(演・本木雅弘)ですからね。しかし、〈毒を盛る〉というのは穏やかではないですね。序盤に道三が守護の土岐頼純(演・矢野聖人)に毒入りの茶をふるまって毒殺するというシーンがありましたが、まさかの本能寺毒殺説とか!?
A:さすがに本能寺毒殺はないと思いますが、帰蝶さんがどう絡んで来るのか……。
I:私は美濃に隠棲してもう出番はないと思っていた帰蝶さんの登場がうれしいです。当欄では3月の段階で「早くも歴代No.1の声も飛び出す 川口春奈演じる 信長正室帰蝶(濃姫)への期待」という記事を書いていますが、本当に記憶に残る帰蝶さんでした。これでお別れというのは寂しいですね。
A:とにもかくにも、残り2回になりました。信長が光秀に討ち取られるという結末はわかっているものの、どのような展開になるのか気になってしょうがない。前編でお話しした朝廷関与、将軍義昭関与、徳川家康関与などどれが来てもおかしくない事態になっていますが、ここに来て帰蝶関与説も疑われる流れになってきました。
I:来週が待ち遠しいのと、もう終わってしまうんだという寂しい思いがないまぜになって複雑です。
●ライターI 月刊『サライ』ライター。2020年2月号の明智光秀特集の取材を担当。猫が好き。
●編集者A 月刊『サライ』編集者。歴史作家・安部龍太郎氏の「半島をゆく」を担当。初めて通しで視聴した大河ドラマは『草燃える』(79年)。NHKオンデマンドで過去の大河ドラマを夜中に視聴するのが楽しみ。 編集を担当した『明智光秀伝 本能寺の変に至る派閥力学』(藤田達生著)も好評発売中。
構成/『サライ』歴史班 一乗谷かおり