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インパクトの瞬間に噛むことでパワーが最大に!|格闘技と顎の関係

文/藤原邦康インパクトの瞬間に噛むことでパワーが最大に!|格闘技と顎の関係

整顎がサッカーの足さばきに有効だということは、足技が重要とされるキックボクシングなどの格闘技においても顎関節をリラックスさせるメリットが大きいことは想像に難くないでしょう(前回の記事はこちら→「歯の食いしばり癖に注意!|つまずきやすい人は、アゴの緊張が原因?)。実際、私は総合格闘家のコンディショニングにおいても、顎関節と腰筋・内転筋の協調性を常に考慮に入れて骨格調整します。彼らはマウスピースを装着する機会も多く顔面を殴られるリスクもあるため、もともとアゴに力が入りやすい傾向があります。

上下の歯は接することなく少し離れているのがリラックスしているときの正しいアゴのポジション

ちなみに、アスリートであってもなくても上下の歯は接することなく少し離れているのがリラックスしているときの正しいアゴのポジションです。本来は上下の歯の間に安静空隙(あんせいくうげき)というわずかな隙間が空いているはずなのですが、上下の歯が常に接触している人が増加傾向にあります。過度なストレスやスマホ使用の際の前傾姿勢などによって引き起こされるこの習慣は歯列接触癖(tooth contacting habit: TCH)と呼ばれます。TCH傾向のある人は心身がいつも緊張しやすくなります。上下の歯が当たっていることで咀嚼筋に力が入り交感神経にスイッチが入るからです。

交感神経優位になって適度に緊張することはデメリットばかりではなく、集中力が高まるメリットもあります。口元が引き締まり視線はフォーカスして定まり心拍数が高まります。これが交感神経の「闘争/逃走」(Fight or Flight response)モードです。歯を軽く当てることで自ら意図的に交感神経のスイッチを入れることもできます。

格闘技に話を戻すと、もともと「生きるか、死ぬか」である戦いの本質として、交感神経優位のスイッチが入るのは合理的だと言えます。心身が攻撃的になり闘争モードになるわけですから理にかなっていますね。

交感神経優位になるデメリットとしては、視界が狭くなることや動作が固くなることなどが挙げられます。格闘技では自分だけが一方的に攻撃ばかりできることは稀で、相手から反撃されることも念頭に置かなければなりません。ところが、歯を食いしばってがむしゃらに突進するタイプの選手は頭部や肩甲上肢帯を含めた上半身が一丸となって動くため、体の動きを相手に読まれやすくカウンター攻撃を受けるリスクを負っています。

打撃のディフェンスには「受けること」「避けること」の二種類があります。体を固めて打撃をブロックして受ける際には口元を締める必要があります。打撃されることを瞬時に予測してガードする際には、無意識に食いしばることで頭部が固定され背中が丸く固まり、脳や内臓を守ることができます。また急所を守るため、股を閉じる役割を担う内転筋(ないてんきん)群にも力が入りがちです。これは、内転筋も蝶形骨から前縦靭帯に続く筋膜によって顎関節とつながっているためで、食いしばると股関節も固まります。

口は適度にリラックスさせた方が柔軟で機敏な動きができる

一方、パンチやキックをギリギリの距離で避けるためには、口元は程よくリラックスして顔や頭をスピーディーかつ柔軟に動かすことができなければいけません。顎関節はこれら切り替えのスイッチの役割をしています。

人間の本能に備わったこの切り替え機能については、現在も第一線で活躍する総合格闘家と一緒に検証したことがあります。まずは、構えの段階では口元の力は抜けていることが分かりました。一方、打撃の瞬間には奥歯が「カチッ」と噛み合わさってアゴに力が入ります。中立の状態で脱力しているからこそ、突きや蹴りのインパクトの瞬間に噛むことで全身が一体化してパワーが最大化するのです。逆に、最初から最後まで食いしばってしまうと、突きや蹴りのスピードが殺されてしまいます。

身体パフォーマンスの観点からは、口は適度にリラックスさせた方が柔軟で機敏な動きができて有利です。関節技や寝技についても体は柔軟な方が、攻めでも守りでもメリットが大きいでしょう。動きが堅く食いしばり癖のある選手については、整顎によって顎関節を適度にリラックスさせてあげると、頭や体幹のブレが少なくなります。これは、アゴから脊椎および腰筋への筋膜コネクションについて左右の偏りがなくなるからです。

文/藤原邦康
1970年静岡県浜松市生まれ。カリフォルニア州立大学卒業。米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック。一般社団法人日本整顎協会 理事。カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長。顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。著書に『自分で治す!顎関節症』(洋泉社)がある。

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