取材・文/わたなべあや
春の日差しが温かく感じられる季節、外に出て体を動かしたくなりますよね。場所を選ばす、比較的簡単に始められるウォーキングはサライ世代にもってこいの運動です。
ウォーキングは、体脂肪を燃焼させたり、生活習慣病の予防や改善をしたり、足腰の筋肉の衰えを防いだりするのに役立つスポーツです。ただ、簡単に取り組めて、さまざまな健康増進効果が期待できる一方、正しい知識がないと体に負担をかける可能性もあります。そうならないためにも、シューズ選びのポイントを知っておきたいですね。
今回は、スポーツ用品メーカーのミズノで、ウォーキングシューズを選ぶ時に特に気をつけたい3つのポイントについて教えていただきました。
■正しいウォーキングシューズ選び3つのポイント
(1)正しいサイズを知る
ウォーキングシューズを選ぶ時、まず足のサイズを正しく知ることから始めましょう。足のサイズは、多くの方が正しい足のサイズをご存知ではなく、大きい方の足のサイズを、両足のサイズだと思われています。
また、欧米では足にシューズを合わせるという考えが主流ですが、日本人はシューズに足を合わせて選びがち。まずは、正しいサイズを知って、より足にフィットするシューズを選びましょう。
(2)足指の屈曲部分がフィットするか
足指の付け根のあたりの柔軟性が適度にあると、足の指でしっかりと地面をホールドして歩くことができます。地面を足の指でつかむ感じをイメージしていただいたらいいでしょう。
足の指が曲がる部分とシューズの曲がる部分がぴったりとフィットするシューズがおすすめです。
(3)つま先が当たっていないか
シューズのサイズを計測する機器もあるのですが、やはり自分の足の感覚も大事にしたいですね。シューズに足を入れた時に、つま先が当たったり、指が曲がったりするようでは小さすぎます。かかとをしっかりと合わせた状態で、つま先に約10mmの余裕があるシューズを選んでください。
その他、シューズを選ぶ時は、できれば足がむくみやすい夕方の時間帯に、ウォーキングの時に履く靴下を履いて合わせてみるといいでしょう。より快適に歩けるシューズを選べます。
■履き方にもコツがある
ウォーキングシューズを選ぶ時、足のサイズに合ったシューズを選ぶ必要がありますが、シューズの履き方にもコツがあります。これは試し履きする時にも覚えておくと便利です。正しい履き方をしないと、サイズがあっているのかいないのか分からないからです。
(1)シューズの紐を緩めてから足を入れます。
(2)つま先をあげて、かかとで軽く床や地面を叩くようにし、かかとがシューズのヒールカウンター部にすっぽり収まるようにします。
(3)シューズの紐を締めてしっかりと足をホールドし、両足に履いたら、実際に歩いてみます。
■ランニングシューズとの違い
ランニングシューズとウォーキングシューズの違いは、どこにあるのでしょうか。実は、ランニングは時速6km以上、ウォーキングは、かなり速く歩いても時速4~5kmです。また、かかとが地面に着く時の加重は、ランニングの場合は体重の3倍、ウォーキングの場合は1.5倍です。こうしたことから、ランニングシューズはウォーキングシューズに比べ、激しい衝撃に耐えられるように作られています。
厳密な決まりはありませんが、それぞれの体力や歩き方、フォームに合わせてシューズを選ぶといいでしょう。
ウォーキングは気軽に始められるスポーツです。まずは、足のサイズや歩き方に合ったウォーキングシューズを見つけて、快適なウォーキングを楽しんでみませんか。
【取材協力/写真提供】
ミズノ
https://www.mizuno.jp/
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取材・文/わたなべあや
1964年、大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。2015年からフリーランスライター。最新の医療情報からQOL(Quality of life)を高めるための予防医療情報まで幅広くお届けします。趣味と実益を兼ねて、お取り寄せ&手土産グルメも執筆。