写真・文/矢崎海里
アスパラガスはこれからの季節に旬を迎え、国産が多く流通します。
β(ベータ)-カロテンやビタミンC、葉酸などさまざまな栄養素を含んでいますが、今回は「アスパラギン酸」に着目。
アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスに多く含まれるアミノ酸です。
たんぱく質代謝やエネルギー産生にかかわり、疲労回復作用などさまざまな効果が期待できます。
今回はアスパラガスからアスパラギン酸を効率よく補う減塩レシピをご紹介します。
アスパラガスのたまごロール
【材料】(1人分)
アスパラガス 2本
卵 1個
マヨネーズ 大さじ1/2
スライスチーズ 1枚
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.アスパラガスは根元の固い部分を切り落として、卵焼き器に入る大きさに切り分ける。耐熱容器に入れてふんわりラップをして、600Wの電子レンジで1分加熱する。
2.ボウルに卵を割り、マヨネーズと混ぜる。
3.卵焼き器にサラダ油を熱し、2を流す。端が固まってきたら手前にスライスチーズ、1を置く。
4.手前から巻き、返しながら全体に火を通す。
5.食べやすい大きさに切って完成。
春らしい色合いで、食卓が華やかになるおかずです。
お弁当にもぴったり。
マヨネーズ、チーズ、卵のコクでおいしく食べられます。
アスパラガスはあらかじめ電子レンジでさっと加熱しておくのがポイントです。
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、たんぱく質の代謝に関与しています。
今回は卵とチーズを使用して、たんぱく質を多く含む食材と組み合わせたレシピにしました。
アスパラギン酸はうま味成分としても知られていて、味噌や醤油などの発酵食品などにも含まれているほか、甘味料や化粧品などさまざまな分野で活用されています。
食塩相当量:0.8g
鶏肉とアスパラガスのガリバタ炒め
【材料】(1人分)
鶏もも肉 120g
アスパラガス 2本
新玉ねぎ 1/2個
有塩バター 10g
おろしにんにく 小さじ1/2
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1
サラダ油 少々
【作り方】
1.鶏肉は一口大に切る。アスパラガスは根元の固い部分を切り落として3cm幅に切る。新玉ねぎは乱切りにする。
2.フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を炒める。
3.鶏肉に火が通ったらアスパラガス、新玉ねぎ、バター、おろしにんにくを入れる。
4.野菜に火が通ったら醤油・みりんを加えて味付けし、完成。
にんにく×バターでごはんが進む味付けに仕上げています。
新玉ねぎは生でも食べられて、甘さが特徴なので、アスパラガスと同じタイミングで加えることで、加熱しすぎず食感を生かすことができます。
最初に鶏肉に火をしっかり通しておきましょう。
アスパラギン酸はエネルギー産生に関わり、疲労回復効果や体力アップ効果が期待できます。
アスパラガス以外には牛肉やほたて、豆類など幅広い食品に含まれていて、栄養ドリンクの成分としても利用されています。
加熱に弱い栄養素もあるため、手早くさっと加熱するのがおすすめです。
食塩相当量:1.4g
* * *
アスパラギン酸はホワイトアスパラガスでも補うことができます。
ほかにも肉巻きやフライ、お浸しなど、好みの食べ方で栄養を逃さず補いましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。