写真・文/矢崎海里
輸入ものも多く出回っていますが、5月~6月は国産の栄養価の高いアスパラガスが出回っています。
アスパラガスにはグリーンとホワイトがありますが、その違いをご存じですか。
太陽の光をたっぷり浴びて育ったものがグリーンアスパラガス、土を寄せ太陽の光が当たらないよう土の中で育てたものがホワイトアスパラガスです。
柔らかく高級感のあるホワイトアスパラガスに比べ、グリーンアスパラガスは栄養価が高く、アスパラガス本来の風味が強いのが特徴です。
今回はグリーンアスパラガスを使った減塩レシピをご紹介します。
鶏肉とアスパラガスのカシューナッツ炒め
【材料】(1人分)
鶏こま切れ肉 100g
アスパラガス 5本
カシューナッツ(無塩) 30g
★おろし生姜 小さじ1/4
★おろしにんにく 小さじ1/4
★オイスターソース 大さじ1/2
★砂糖 小さじ1/2
★水 大さじ1と1/2
★片栗粉 小さじ1/2
サラダ油 大さじ1
【作り方】
1.アスパラガスは根元の固い部分を切り落とし、根元から1/4程度の固い皮の部分を剥き、食べやすい長さに切り分ける。
2.★の調味料を合わせておく。
3.フライパンにサラダ油を熱し、カシューナッツを弱火で軽く色づくまで揚げ焼きにする。
4.カシューナッツを取り出し、ペーパータオルなどで油を切っておく。フライパンの油を拭き取り、鶏こま肉を炒める。
5.鶏肉に火が通ったらアスパラガス、カシューナッツを加え数分炒める。
6.2を加え、たれが具材に絡んだら火を止める。うつわに盛り完成。
中華の定番、鶏肉とカシューナッツの炒めはピーマンや長葱が入りますが、今回は旬のアスパラガスを使用しアレンジしました。
カシューナッツははじめに揚げ焼きにすることで、香ばしくカリッとした食感がアクセントになります。
アスパラガスは最後に加えてさっと炒めることで、パリッとしたみずみずしい食感が楽しめます。
辛いものがお好みの方は、鶏肉を炒める前に唐辛子を炒めて加えるのもおすすめです。
アスパラガスは、厳密に言うと緑黄色野菜の基準を満たしていませんが、食べる頻度や量が多いことから緑黄色野菜に分類されています。
アスパラガスのビタミンを効率よく補うためには、茹でずに焼いたり炒めたりすることがポイントです。
加熱しすぎると固くなってしまうので、手早く調理しましょう。
食塩相当量:1.2g
アスパラガスの豚肉巻きフレッシュトマトソース
【材料】(1人分)
アスパラガス 3本
豚ロース肉 6枚
胡椒 少々
ミニトマト 5個
★ハーブソルト 小さじ1/4
★ケチャップ 小さじ1
★オリーブオイル 小さじ1
【作り方】
1.アスパラガスは根元の固い部分を切り落とし、根元から1/4程度の固い皮の部分を剥く。
2.ミニトマトは1/8に切り、★の調味料と和えソースを作る。
3.アスパラガスに豚ロース肉を巻く。
4.胡椒を振り、オーブントースターで10分程度豚肉に火が通るまで焼く。
5.うつわに盛り、2をかけ完成。
旬のアスパラガスを丸ごと豪快に使用した華やかなレシピです。
包丁やまな板を使わず、トースターで手軽に調理できます。
グリーンアスパラガスより柔らかいホワイトアスパラガスで作るのもおすすめです。
アスパラガスから発見されたアミノ酸、アスパラギン酸は疲労回復や体力アップなどにはたらきます。
たんぱく質の合成にも関わり、脂肪分が少なく良質なたんぱく質が豊富な豚ロース肉と合わせるのもポイントです。
食塩相当量:0.6g
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アスパラガスは生命力が強い野菜です。
保存する際は、冷蔵庫のドアポケットや野菜室などに立てて保存しましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。