皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの? 」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。 第51回のテーマは、「頭皮に効く漢方薬」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、竹田由子さんに教えてもらいました。

こんな頭皮のお悩みには漢方がおすすめ

頭皮は、皮脂腺が体のなかでいちばん多い部位です。汗腺も多いので、デリケートでなにかとトラブルが起きやすい部位でもあります。

健康な状態の頭皮は毛髪や皮脂により潤いが保たれますが、バランスを崩すとベタついたり、逆に乾燥したりする特徴があります。湿疹やフケなどの慢性的な不調の原因にもなるので、軽視はできません。

今回は、「頭皮のお悩みを解決する漢方」と題し、頭皮のトラブルを改善できる漢方薬をご紹介します。まずは、頭皮に起こる様々な症状と原因についてみていきましょう。

1.頭皮に湿疹ができる

炎症で赤くなり、ブツブツができている場合は頭皮湿疹です。汗やかぶれ、乾燥、シャンプーやカラーリング剤が主な原因です。

摩擦や異物などの刺激によるものは「接触性皮膚炎」、頭皮の常在菌が増殖し起きる湿疹は「脂漏性湿疹」、乾燥で起きる場合は「皮脂欠乏性皮膚炎」です。また、アトピー性皮膚炎が原因の場合もあります。


2.頭皮にパサパサしたフケが出る

頭皮から白いパサパサとした粉のようなフケが出る場合は、頭皮の乾燥が原因です。頭皮だけでなく、肌が乾燥肌の人に多く、乾燥しやすい秋から冬の季節にとくに目立ちます。

また、洗髪で強くこすりすぎる、洗髪の頻度が多いなど、間違った洗い方で本来必要な皮脂まで除去してしまうことも乾性のフケの原因になります。

頭皮のターンオーバーが短くなり、十分に育たないまま角質が剥がれ、それが細かな粉のようなフケになるのです。


3.頭皮がベタベタする

頭皮のベタつきは汗と皮脂が原因です。とくに春や夏は湿度が高いため、皮脂や汗がうまく蒸発できず、ベタベタとした頭皮環境になりがちです。

また、洗いすぎも頭皮にとってよくありません。洗いすぎると乾燥して皮脂分泌が過剰になり、ベタつきの原因になります。

さらに、皮脂を常在菌が分解すると臭いが発生する原因になるので、余計に不快感が増すことになります。

頭皮のお悩みに効く漢方薬

頭皮のトラブルは、ホルモンバランスの乱れやストレスなどによる頭皮からの過剰な皮脂分泌や頭皮の乾燥が原因で起きると考えられています。

頭皮トラブルの改善には、「頭皮の過剰な皮脂分泌を調節する」「血流をよくして頭皮に栄養を届け、正常な状態に戻す」「肌の新陳代謝をよくして毒素を出す」といった漢方薬で根本からの改善を目指します。

また、かゆくなってしまった頭皮には「頭皮の乾燥から生じるかゆみを改善する」などの漢方薬で症状を軽減していきます。

ここからは、様々な頭皮の悩みを持つ方におすすめの漢方薬をご紹介します。それぞれの漢方薬の効能や、どんな人に向いているのかも合わせて解説します。

1.頭皮の湿疹には荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)

炎症や化膿に用いられる漢方薬で、頭皮の湿疹にも用いられます。炎症を鎮める作用のある荊芥(けいがい)、防風(ぼうふう)といった生薬が配合されており、病邪が皮膚表面にあるような湿疹、化膿に効果が期待できます。比較的体力がある方向けです。

皮膚症状によく用いられる十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)より化膿や炎症が強い場合に用いられます。


2.パサパサしたフケには温清飲(うんせいいん)

皮膚がカサカサして、乾性の傾向が見られる方に用いられる漢方薬です。肌の色つやが悪く、血液循環が上手く行われていない場合に向いています。

男性よりも女性向けで、月経不順や生理痛にも使われる特徴があります。


3.ベタベタした脂には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

皮脂の過剰分泌で顔や頭皮が脂ぎってベタつく方に用いられる漢方薬です。ニキビができやすい「湿熱(しつねつ)」体質の人に向いています。

炎症や出血を抑える作用があるため、皮膚疾患以外に胃炎、鼻出血、のぼせ、高血圧などにも使われます。

漢方は体質との相性で正しく選ぼう

頭皮に限らず、慢性的になりがちな症状にアプローチできるのが漢方の強みです。漢方には、「病気ではなく病人を診る」という基本理念があります。体全体のバランスを重要視するため、原因が特定できないような不調や、病気の前段階の“未病”にも対処できます。

漢方薬は動植物や鉱物など、自然由来のものからできていて、西洋薬よりも副作用が少ないのが特徴です。長い年月をかけて体系化され、日本独自の発展を遂げた漢方薬は、医薬品としても認められており、分量、用法なども細かく決められています。

そして、漢方薬には正確な体質の判断と処方が重要です。体質と漢方薬の相性が合っていないと、本来の効き目を得られません。素人判断よりも、きちんと漢方医学を基礎から学んだ医師や薬剤師といったプロにおまかせしましょう。

最近はあんしん漢方という、最先端のAIと医師チームがタッグを組んだサービスが注目を集めています。あんしん漢方は、人それぞれの体質に合った、オーダーメイドとも呼べる漢方を提供します。

傾向を見ながら処方を変更するなど、家にいながら実際の病院や薬局にいるような感覚で利用できます。手軽に漢方を利用したいという方にもおすすめです。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0126

頭皮で悩んでいるなら体質の改善も

湿疹やフケ、ベタつきなど、頭皮のトラブルには様々な症状があり、原因も摩擦やかぶれ、異物による刺激など異なります。外用薬を塗布するほかに、体質を改善し、内面から治療するという方法もあります。

とくに、冬の乾燥する季節は頭皮トラブルが起きやすいシーズンです。慢性的な症状に悩んでいる人は、体質を意識してケアしてみましょう。

さて、次回は「更年期に効く漢方薬(男性・女性)」です。ぜひご覧ください!

<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0126

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