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文/小林弘幸

「人生100年時代」に向け、ビジネスパーソンの健康への関心が急速に高まっています。しかし、医療や健康に関する情報は玉石混淆。例えば、朝食を食べる、食べない。炭水化物を抜く、抜かない。まったく正反対の行動にもかかわらず、どちらも医者たちが正解を主張し合っています。なかなか医者に相談できない多忙な人は、どうしたらいいのでしょうか? 働き盛りのビジネスパーソンから寄せられた相談に対する「小林式処方箋」は、誰もが簡単に実行できるものばかり。自律神経の名医が、様々な不摂生に対する「医学的に正しいリカバリー法」を、自身の経験も交えながら解説します。

【小林式処方箋】トラブルが起きた瞬間、次の予定を即キャンセル。

コンディションを整えて乗り切る

予定外のアクシデントや、想定外のトラブルに見舞われる。ビジネスパーソンならば、誰もが経験したことがあるでしょう。

こうした時は、緊急の対処に迫られます。焦るなと言われても、やっぱりテンパってしまいます。

しかも、テンパればテンパるほど、交感神経は高まり、集中力は千々に分散していきます。新たなミスを生みやすくなっている状況です。

必要なのは、目の前のタスクに集中すること。そのために真っ先にすべきことは何か。

私の答えは決まっています。

「次の予定を諦める」ということです。

今、あなたが集中すべきことは何でしょうか。予定外のアクシデントや想定外のトラブルを処理することに尽きます。

だったら他の用事は、それに比べたらプライオリティーが下がるはず。

後回しにできる程度の用事ならば、それは今日やらなくてもいい、ということです。

もちろん、相手のあるスケジュールもあるでしょう。そうした予定ならば、すぐに先方に謝罪とキャンセルの連絡を入れ、目の前のタスクだけに集中できる状態を急いで整えましょう。

うまく片付けることができれば、次の予定に間に合うんじゃないか。

そう考える人もいるでしょう。しかし、刻一刻と時間が消化されていく中で、「次の予定に間に合うだろうか」と考えざるを得ないというのは、集中力を乱すだけで、何ひとついいことがありません。

さあ、目の前の問題だけに取りかかる環境が整いましたか?

でも、ここで焦ってはいけません。頭を明晰にするためには、体のコンディションが何よりも重要です。

繰り返しになりますが、まずは深呼吸。さらにコップ1杯の水をごくり。さらに無理にでも口角を上げ、笑顔を作ります。

そうです、こんな時だからこそ、副交感神経を高め、意識的に自律神経のバランスを整えるのです。

すでに予定外のアクシデントを知った時点で、交感神経が高まり始めていますから、副交感神経を上げることでバランスを整え、最大限のパフォーマンスを発揮できる状況に持っていくのです。

大きな問題が起きた時ほど、思い切って次の予定を即キャンセル。そうして、体のコンディションを整えていくことが重要なのです。

 

  『不摂生でも病気にならない人の習慣』

小林弘幸 著

小学館
定価 924 円(本体840 円 + 税)
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文/小林弘幸
順天堂大学医学部教授。スポーツ庁参与。1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。また、日本で初めて便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもある。自律神経の名医が、様々な不摂生に対する「医学的に正しいリカバリー法」を、自身の経験も交えながら解説した『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館)が好評発売中。

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