世帯年収に対する満足度を意識されたことはありますか? 日々の暮らしの中で、改めて満足度を測る機会は少ないかと思います。そこで株式会社ビースタイルホールディングス(http://www.bstylegroup.co.jp/)が「世帯年収への満足度」をテーマに、アンケート調査を実施しました。働く主婦のリアルな声とともに、世帯年収の実態をご紹介していきます。
■現在の世帯年収に「満足」48%、「不満」40%
まずは現時点での世帯収入に対する満足度を見ていきましょう。「あなたは、ご家庭の現在の世帯収入に満足していますか? 」という質問をすると、「満足」と答えた人は48%、「不満」と答えた人は40%という結果になりました。より詳しく見ていくと、「大いに満足」が7%、「満足」が41%、「やや不満」が25%、「大いに不満」が15%となっています。ここから、世帯年収に対する満足・不満足の割合が概ね半々となっていることが分かりますね。
■世帯年収への満足度:年代別・子どもの数別・世帯年収額別比較
それでは、世帯収入への満足度は何によって左右されるのでしょうか? 年代別・子どもの数別・世帯年収額別に比較してみましょう。
▶年齢別比較 大きな差はなし
まずは年齢が満足度に与える影響を見ていきましょう。30代・40代・50代以上の満足度を比較したところ、特に大きな差は見受けられませんでした。ただ他の年齢層に比べて、30代以下は「やや不満」が27%と多くなっていました。同様に40代は「やや満足」が44%、50代以上は「大いに満足」が7%と他より多い印象でした。また50代以上の「大いに不満」の割合が17%となっており、他の年齢層と比べて多くなっています。
▶子供の数別比較 大きな差はなし
次に子供の数で満足度を比較してみましょう。子どものいない家庭・1人いる家庭・2人以上いる家庭という区別をしました。しかし、こちらも大きな差といえる違いは見られませんでした。年齢別比較と同様、他の家庭と比べて多くなっている回答をご紹介します。「子どもがいない家庭」の「やや満足」(45%)、「子どもが1人の家庭」の「やや不満」(26%)、「子どもが2人以上の家庭」の「大いに不満」(17%)が挙げられます。
▶世帯年収額別比較 年収額と満足度は比例する
最後に世帯年収額で比較をしてみましょう。500万未満・500~700万・700~900万・900万以上の4つに分類しました。すると世帯年収額が高くなるにつれ、満足度が上昇する傾向が顕著に現れました。500万未満の層(「満足」23%)と900万以上の層(「満足」76%)とでは、満足度に3倍以上の開きが出ています。
■望ましい世帯年収についてのフリーコメントより抜粋
さらに、望ましいと感じる世帯年収についてどのように考えているかを聞いてみました。現在の世帯年収に対する満足度別に、寄せられた意見を見ていきましょう。
▶「大いに満足」「やや満足」と回答した人の意見
・日頃の生活費プラス老後の貯蓄が出来るくらいの年収がほしい(50代/2人以上/700万以上-900万未満)
・中途半端に世帯年収が多いので高校無償化や私立高校の学費補助などが一切対象外。税金は多く収めているのに恩恵は受けられず腹立たしい。910万を下回っている方が望ましいのかもしれないとすら思う(40代/2人以上/900万以上)
・年間100万円くらいの貯金ができること(40代/2人以上/答えたくない・わからない)
▶「大いに不満」「やや不満」と回答した人の意見
・子供がどんな進路を選択したとしても諦めなくて良い年収が希望(30代/1人/700万以上-900万未満)
・コロナでボーナスが出ないです。せめて通常の年収は欲しいです(50代/1人/300万以上-500万未満)
・物価、子供の習い事の月謝、税金など支出は年々上がっているのに年収は変わらないので、行楽に使うお金がどんどん減っている(50代/1人/100万以上-300万未満)
▶「どちらとも言えない」と回答した人の意見
・きちんとした生活費を貰えれば不満はない(30代/2人以上/答えたくない・わからない)
・配偶者の年収はほぼ決まっているので、結局は自分が頑張らないと、と感じてます。孤独感の人数や進路にもよりますが、多ければ多いほどゆとりが出来て円満になると思います(50代/2人以上/900万以上)
・あまりたくさん収入があっても税金をたくさん払うなら同じで、ほどほどで良いです(50代/2人以上/答えたくない・わからない)
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いかがだったでしょうか? 世帯年収に対する満足度合いは、それぞれ家庭が置かれている環境や人員構成、生活水準に対する考え方など様々な要素が絡んでくるため、どれか一つの要素だけを切り取って一概に判断することはできません。ただ、心理的な影響も含め、世帯年収額自体が満足感を左右する要素として大きく関わっているようですね。人々が生活の豊かさへの実感を高めるためには、一つには年収額を上昇させるという考え方があると言えるでしょう。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数: 607名(既婚女性のみ)
調査実施日:2020年9月16日(水)~2020年9月23日(水)
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者