【私のお気に入り~第87回】
東京・ひばりが丘『たなか』の「手仕事のそば」
今年は例年より早く新そばの季節を迎えました。
東京・西東京市ひばりが丘の『たなか』に出掛け、そばを手繰(たぐ)っての帰り、「手仕事のそば」という持ち帰りのそばを手に入れます。
翌日、たっぷりの鍋の湯にそばをするりと落とし入れ、約1分半。茹で上げたそばを冷水ですすぎ、平皿に盛りつけます。もり汁は少な目にして注ぎ足しながら、そばを手繰ります。
「手繰る」というのは、両の手を互い違いに使うことですが、そばを持ち上げたとき、そば猪口が下がり、猪口にそばをつけようとするときには、両の手が近づきます。猪口が上下に動くため、つゆは少なめでないとこぼれてしまうのですね。そして、箸で持ち上げたそばは猪口に落としません。
ですから、そばは、啜(すす)るとか食べるとか言わず、手繰るというわけです。薬味は何もなし。こうして、我が家でも『たなか』のそばが存分に味わえます。
■たなか
住所/東京都西東京市 ひばりが丘1-15-9
TEL/042-424-1882
営業時間/11:00~15:00
定休日/火曜、第三水曜