本場仕込みのペルー料理に舌鼓!東京・上馬『Nativo』の「セビーチェ」【新ひと皿の歳時記7】

文・写真/山本益博

イタリア、スペインと南米ペルーで料理の修業をしてきた太田シェフが、東京都世田谷区上馬の目立たぬ横丁に開いた店が、カウンター12席のみの『Nativo』(ナティーボ)です。

普段はイタリア料理ですが、要望に応じて、カウンター席を貸切れば、太田シェフが我々にはなじみの薄いペルー料理を作ってくれます。

特徴的な食材と言えば、ヴァラエティ豊かな唐辛子とカカオ。たまねぎもほとんどの料理に登場します。その唐辛子を駆使したセビーチェがじつに美味しい!

鴨のセビーチェ

セビーチェは一般的にマリネのことを指しますが、「魚介のセビーチェ」「鴨のセビーチェ」をいただくと、唐辛子は香辛料ではなく調味料としての役割が大きいことに気づかされます。

辛いものが苦手な部類に入る私ですが、唐辛子への偏見がなくなっただけでも、この経験は貴重でした。「魚介のセビーチェ」は使われている食材の鮮度と質が抜群で、ペルーで食べるより間違いなく美味しいのではなかろうかと思いました。

魚介のセビーチェ

デザートは「カカオのグラニテ」。現地から調達してきたカカオは、香り高く、そして優しい味わいで、まるで夢み心地でした。

カカオのグラニテ

いま、メキシコ、ペルー、ブラジルなど南米の料理が脚光を浴び始めています。グローバルに食材と人材が地球を駆け巡り、計り知れないスピードで未知の料理が紹介されるようになり、本物が味わえる環境になりました。

「Nativo」は本物のペルー料理が味わえる貴重な1軒です。

【今日のお店】
『Nativo』(ナティーボ)
住所/東京都世田谷区上馬1丁目17-8
https://www.facebook.com/NATIVOTOKYO/

文/山本益博
料理評論家・落語評論家。1948年、東京生まれ。大学の卒論「桂文楽の世界」がそのまま出版され、評論家としての仕事をスタート。TV「花王名人劇場」(関西テレビ系列)のプロデューサーを務めた後、料理中心の評論活動に入る。

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