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文・写真/秋山都

東京・大塚は、大正13年に“三業地”の許可が降りた花街だ。三業とは「料亭」「待合」「芸者置屋」の3種であり、三業地とはそれらの業種が許された、いわゆる花街を指す。

大塚の花街は、昭和30~40年代に全盛を迎え、数十軒の料亭が立ち並ぶなど大いに賑わったそうだ。今もその残り香をあちこちに見ることができる。

そんな大塚の、その名も「大塚三業通り」を歩くこと数分。今回の目的地である「29 rotie(ニーキューロティ)」が見えてくる。

「29」の意匠が印象的な店の前で店主の江澤雅俊さん。

以前本欄で和菓子と日本酒というユニークな組み合わせをご紹介したが、「29 rotie」もそれに負けず劣らぬ驚くべきマリアージュを追求している店である。

その組み合わせとは、イタリア・パルマ産などの本格的な生ハムと日本酒、それも燗をした酒とを合わすという荒技だ。いったいどうしてこんな組み合わせになったのだろうか。店主の江澤雅俊さんに話を聞いた。

「ものすごく旨い生ハムに出会ったのがきっかけです。練馬にあった「サルメリア69」(現在は成城学園前に移転)という店ですが、店主がとにかくマニアックで、とことん旨いハムやサラミにこだわっているんです」

そして、その品揃えとクオリティに傾倒するがあまり、自分の店にも数字をつけたという。つまり「サルメリア69」のインスパイア系が「29 rotie」というわけである。

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