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これが西郷隆盛の真の顔!? 維新の英雄・西郷どんの全てがわかる特別展《NHK大河ドラマ特別展 西郷どん》

取材・文/池田充枝

今年2018年のNHK大河ドラマの主人公となっている西郷隆盛(さいごう・たかもり)に、今熱い関心が寄せられています。

文政10(1827)年、薩摩の下級武士の家に生まれた西郷隆盛(小吉、吉之助)は、貧しい家計を補うために役人の補佐として働き、やがて薩摩藩主・島津斉彬の目にとまるところとなります。斉彬の薫陶をうけた西郷は、主命を担い江戸へ京へと奔走し、薩摩のキーパーソンとなっていきます。

斉彬死後の西郷には二度の島流しなどの苦難が待ち受けていましたが、たぐいまれな判断力と指導力で薩長同盟、江戸城無血開城などを実現させて明治維新の立役者となりました。しかしその後、維新政府と袂を分かって薩摩に帰郷してからは、日本最後の内乱といわれる西南戦争をおこし、明治10(1877)年、薩摩の地で命を落としました。

極貧の下級武士にすぎなかった男が日本史上に残る人物になっていくまでの波乱の人生。日本人の琴線にふれる男、それが西郷隆盛です。

そんな明治維新の立役者、西郷隆盛の実像に迫る展覧会《NHK大河ドラマ特別展 西郷どん》が、東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で開かれています(~2018年7月16日まで)。上野公園の人気スポット、西郷隆盛像のおひざ元の美術館で開かれる本展は、西郷や島津斉彬、篤姫、大久保利通ゆかりの品々や美術品、歴史資料を多数展示し、西郷隆盛の人物像を浮き彫りにします。

当時の人物には珍しく肖像写真を残さなかった西郷の風貌を最もよくとらえているといわれる、石川静正筆の肖像画も展観されます。

石川静正筆「西郷隆盛肖像画」 個人蔵

また西郷隆盛が描いた絵や墨跡、西郷が作ったと伝わる疑似餌といった珍しい展示物もあります。

西郷隆盛筆「敬天愛人」 鹿児島市立美術館

西郷隆盛筆「武者絵」 鹿児島県歴史資料センター黎明館蔵

伝西郷隆盛製作 薩摩烏賊餌木 公益財団法人荘内南洲会蔵

本展の見どころを東京藝術大学大学美術館の学芸研究員、桐島美帆さんにうかがいました。

「西郷隆盛といえば大きな瞳に太い眉、恰幅の良い体型といった姿を思い浮かべる方が多いと思います。けれども写真が一枚も伝わっていないということはご存知でしょうか。西郷のイメージの形成には肖像画や銅像が大きな役割を果たしているのです。

本展の見どころの一つは、西郷の肖像に関する資料です。西郷と面識のあった石川静正や床次正精による肖像画は版画で広く流布しました。《西郷隆盛未成像幷面部》は上野の西郷像のための木型制作途中の写真で、顔の部分はまだ彫られておらず、のっぺらぼうの状態。馴染みのある「西郷さん」ができるまでには様々な試行錯誤があったことがわかります。

西郷隆盛未成像幷面部 東京藝術大学蔵

歴史資料だけでなく工芸品などの美術品にもご注目ください。島津斉彬が篤姫の婚礼の際に持参させたとされる美しい藍色の薩摩切子の酒瓶や、鮮麗な色彩と文様がほどこされた天璋院所用の小袿など、華麗な調度品は必見です。

伝島津斉彬所用 紫糸縅鎧 京都国立博物館蔵

本展ではそのほか大政奉還や江戸城無血開城、西南戦争など、西郷が生きた時代の作品と資料を幅広く展示し、西郷の人生を辿る構成となっています。この機会に展覧会と上野公園の西郷さん像を一緒にお楽しみいただけると幸いです」

西郷どんの人物像が様々な展示品で浮き彫りにされます。放映中の大河ドラマをより深く楽しむためにも、ぜひ会場に足をお運びください。

【開催要項】
NHK大河ドラマ特別展 西郷どん
会期:2018年5月26日(土)~7月16日(月・祝)
会場:東京藝術大学大学美術館
住所:東京都台東区上野公園12-8
電話番号:03・5777・8600(ハローダイヤル)
http://www.geidai.ac.jp/museum/
開館時間:10時から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(ただし7月16日は開館)
巡回:大阪歴史博物館(7月28日~9月17日)
鹿児島県歴史資料センター黎明館(9月27日~11月18日)

取材・文/池田充枝

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