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日本人を惹きつけてやまない坂本龍馬の展覧会が、京都国立博物館で開かれています。(~11月27日)

重要文化財「龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛(部分)」〔江戸時代 慶応2年(1866)京都国立博物館蔵〕期間中展示替えあり

重要文化財「龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛(部分)」〔江戸時代 慶応2年(1866)京都国立博物館蔵〕期間中展示替えあり

坂本龍馬は、1835(天保6)年高知城下に生まれ、1867(慶応3)年京都近江屋で凶刃に倒れて31歳という若さで世を去りました。その没後150年を記念した本展は、龍馬の歴史的事跡の評価より、龍馬が現代の日本人を惹きつけてやまない理由は何かという観点のもとに構成されています。

龍馬の魅力を探るために、今回の展覧会では、残された直筆の手紙に焦点をあてて、その文面から龍馬の心根の真実に迫ります。

歌川貞秀筆「肥前長崎丸山廓中之風景」江戸通油町藤岡屋慶次郎板〔江戸時代 文久2年(1862)長崎歴史文化博物館蔵〕

歌川貞秀筆「肥前長崎丸山廓中之風景」江戸通油町藤岡屋慶次郎板〔江戸時代 文久2年(1862)長崎歴史文化博物館蔵〕

本展の見どころを、京都国立博物館の学芸員、宮川禎一さんにうかがいました。

「龍馬の現存する直筆の手紙は約120通といわれますが、本展ではそのうちの約半数以上を展示し、分かりやすく紹介します。

龍馬の文章は、表現力が豊かで、写実的で、ユーモアにあふれています。文面からは、当時の日本人には珍しいほど近代的で自由な発想をもち、一方で「人間とは…」という一文をたびたび書いている内省的な人であり、自己客観視ができる人であることが分かります。

現代において龍馬に人気がある最大の理由は、彼の手紙が面白いからに他なりません。龍馬は手紙の中に生きているのです。

また本展では、ここ10年の調査で発見された遺品の脇差や驚きの新資料、存在は知られていたものの行方不明だった手紙も紹介します。併せて、幕末・維新当時の絵巻物や瓦版、錦絵、工芸品などを展示し、龍馬が生きた時代をビジュアル面からも紹介します。

没後150年にして龍馬から何を受け取るか、皆様ご自由にご鑑賞ください」

本展は、長崎歴史文化博物館(12月17日~2017年2月5日)、東京都江戸東京博物館(4月29日~6月18日)、静岡市美術館(7月1日~8月27日)に巡回されます。お近くの方はお楽しみに。

【特別展覧会 没後150年 坂本龍馬】
■会期/2016年10月15日(土)~11月27日(日)
■会場/京都国立博物館
■住所/京都市東山区茶屋町527
■電話番号/075・525・2473(テレホンサービス)
■料金/一般1300(1100)円 大学生1100(900)円 高校生800(600)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下無料、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料
■開館時間/9時30分から18時まで、会期中の金・土曜日は20時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日/月曜日(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)
■アクセス/JR京都駅より駅前市バスD1乗場から100号系統、D2乗場から206・208号系統で「博物館・三十三間堂前」下車すぐ

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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