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晩成の人・与謝蕪村の俳画の極致!「奥の細道図巻」が京博で特集陳列中

与謝蕪村筆《奥の細道図巻(上巻部分)》〔重要文化財 京都国立博物館蔵〕

与謝蕪村筆《奥の細道図巻(上巻部分)》〔重要文化財 京都国立博物館蔵〕

生誕300年を記念して、画俳両道に才を発揮した与謝蕪村(1716-83)の絵画の変遷を辿る展覧会が、京都国立博物館で開催されています。(~10月2日まで)

明・清時代の絵画にならった、いかにも中国風な作品や、当時の狩野派に学んだ、いささか硬い線描を見せる作品など、比較的初期の作品に比べると、晩年作との違いに驚かされます。

柔らかな筆触と淡彩を特色とする山水画、あるいは親しみやすく洒脱な俳画は、蕪村芸術の真骨頂を示しています。時代によって大きな変化を見せる蕪村作品の魅力に触れることのできる展覧会です。

与謝蕪村筆《竹渓訪隠図》〔重要文化財〕

与謝蕪村筆《竹渓訪隠図》〔重要文化財〕

本展の見どころを京都国立博物館研究員の福士雄也さんにうかがいました。

「摂津国毛馬村(現在の大阪市都島区)に生まれた蕪村は、20歳前後で江戸へ出ると、俳人・早野巴人の門をたたきます。巴人没後は東北地方を放浪したのち、35歳を過ぎてからようやく京都に居を定めました。

代表作の多くが晩年に描かれたことからもわかるように、こと絵画に関して蕪村は晩成の人でした。狩野派や明清画の影響が色濃く残る初期の作品を経て、最晩年の蕪村が辿り着いたのが、みずみずしい色彩が印象的な「竹渓訪隠図」のような作品です。

2部屋だけの小さな特集展示ですが、公開の機会が限られる個人所蔵の作品も展示されます。また、初期から晩年作までの各時期の作品が揃うのも見どころです」

俳画の極致ともいえる《奥の細道図巻》も出品されます。ぜひ足をお運びください。

京都国立博物館のサイトはこちら

【特集陳列「生誕300年 与謝蕪村」】
■会期/2016年8月23日(火)~10月2日(日)
■会場/京都国立博物館 平成知新館(2階3・4展示室)
■住所/京都市東山区茶屋町527
■電話番号/075・525・2473(テレホンサービス)
■料金/一般520(410)円 大学生260(210)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※高校生以下及び満18歳未満・満70歳以上は無料(要年齢証明)、障がい者手帳所持者と介助者1名は無料
■開館時間/9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし祝日・休日の際は開館し翌火曜日休館)
■アクセス/JR京都駅前市バスD1乗場から100号系統、D2乗場から206・208号系統のバスで「博物館・三十三間堂前」下車すぐ、京阪七条駅より徒歩約7分

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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