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取材・文/池田充枝

2016(平成29)年8月8日、天皇陛下は「おことば」として譲位の意を表明されました。その後、今上天皇が譲位して皇太子殿下が即位される日程は、2019(平成31)年4月30日譲位、翌5月1日即位と決まりました。

この歴史的な儀式に国民が大きな関心を寄せている今、興味深い展覧会が開かれています。(3月10日まで)

霊元天皇即位・後西天皇譲位図屏風(左隻) 狩野永納筆

霊元天皇即位・後西天皇譲位図屏風(左隻) 狩野永納筆

霊元天皇即位・後西天皇譲位図屏風(右隻) 狩野永納筆

霊元天皇即位・後西天皇譲位図屏風(右隻) 狩野永納筆

本展の見どころを京都国立博物館研究員の福士雄也さんにうかがいました。

「寛文3年(1663)、後西天皇が譲位し、後水尾天皇の第十九皇子・識仁親王(さとひとしんのう)が受禅、霊元天皇として即位します。

近年、この譲位と即位の儀式を描いた珍しい屏風絵が発見されました。その屏風は、狩野山楽を祖とする京狩野第三代の狩野永納(1631-97)の筆になるもので、右隻に霊元天皇の即位式、左隻に後西天皇の譲位式の様子が描かれています。人物や建物には多くの貼札が付されており、儀式がどのように行われ、どのような人々が参列したのかを知ることができる、高い資料的価値を有する作品です。

本特集展示では、この注目すべき作品を初公開します。

おりしも、平成31年4月30日の今上天皇譲位、5月1日の皇太子即位を間近に控えた時期。江戸時代の同主題を描いた屏風を初公開するとともに、関連する資料を併せ展示し、当時における天皇の譲位と即位に関わる儀式について考えます」

礼冠(玉冠)江戸時代 京都国立博物館蔵

礼冠(玉冠)江戸時代 京都国立博物館蔵

礼冠(三山冠)江戸時代 京都国立博物館蔵

礼冠(三山冠)江戸時代 京都国立博物館蔵

日本の伝統的儀式の厳かで雅な様が伝わってきます。ぜひ会場でじっくりご鑑賞ください。

【開催要項】
特集展示 初公開!天皇の即位図
会期:2019年1月30日(水)~3月10日(日)
会期中展示替えあり
前期:1月30日(水)~2月17日(日)後期:2月19日(火)~3月10日(日)
※天皇陛下御在位30年を慶祝して2019年2月24日(日)は無料観覧日になります。
会場:京都国立博物館 平成知新館1F-4
住所:京都市東山区茶屋町527
電話番号:075・525・2473(テレホンサービス)
https://www.kyohaku.go.jp/
開館時間:9時30分から17時まで、金・土曜日は20時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日・休日となる日は閉館し、翌火曜日休館)

取材・文/池田充枝

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