かつてヤマト政権が都をおいた土地として伝承され「国中(くになか)」とも呼ばれた奈良県東北部に位置する岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院。この四寺は、6世紀半ばに仏教が朝鮮半島から伝来して間もない飛鳥時代の7世紀、あるいは仏教を大いに受け入れた奈良時代の8世紀に建てられた古刹だ。
鈴木亮平さん出演でおなじみになったJR東海「いざいざ奈良」のキャンペーン第5弾は「大和四寺(やまとよじ)」という、この奈良県中央部のいずれも創建1,200年以上の歴史をもつ四寺院横断での初のキャンペーンとなる。
その1.長谷寺
初瀬山の斜面に寺域が広がり、四季折々の花々が参拝客の目を楽しませてくれる長谷寺。
奈良時代に創建された長谷寺は、日本昔話「わらしべ長者」の物語の舞台にもなっており、「枕草子」や「源氏物語」など数多くの古典文学にも登場している。写真手前の仁王門から山の上の本堂まで399段の石段からなる参道「登廊(のぼりろう)」を四季折々の花々を目にしながら登っていくのも楽しい。
見どころたっぷりの長谷寺だが、特に注目が国宝の「十一面観世音菩薩」だ。1538年建立とされ、実に約480年の間、人々をこの地から見守ってくれている。
その2.岡寺
岡寺は、古代政治の舞台であった飛鳥(明日香)を見下ろす丘の上に立ち、日本で最も大きな塑像(土でできた仏像)の重文・如意輪観音菩薩坐像を本尊とする。
奈良県に行くと聞かないことはなく、教科書にも出てくる僧侶「行基」の師匠にあたる義淵僧正が、里の人々を困らせている悪龍を法力によって池に封じ込め蓋をしたという伝説が残るお寺で、日本最大の塑像が有名。
また、「写真映え」についても「花手水」という形で導入しており、水面が鮮やかなお花で埋め尽くされている風景も圧巻だ。
その3.室生寺
室生川に面して立ち、上流の渓谷には龍神が棲むと信じられている多くの洞窟があることで知られる室生寺。
室生寺は、日本最小の五重塔をはじめ、本堂、金堂、釈迦如来といった数々の国宝に出会えるお寺だ。女人禁制のお寺も多い中、室生寺は女性の参拝客も受け入れていたことから「女人高野」の名で親しまれている。秋の紅葉、冬の雪化粧など、四季折々でみせる表情が変わっていく自然とともに愛でるのも楽しい。
その4.安倍文殊院
安倍文珠院は、乙巳の変(大化の改新)があった645年に左大臣安倍倉梯麻呂が建てた寺。
安倍文殊院のご本尊「文殊菩薩」は高さ7メートルに及ぶ日本最大の文殊像で、「3人寄れば文殊の知恵」の語源ともなっているので、そう聞くと親近感がわく読者も多いのではないだろうか。
また、平安時代の陰陽師・安倍晴明をはじめとする、日本全国の「安倍」一族の発祥の地ともいわれており、文殊池に浮かぶ美しい金閣浮御堂では安倍晴明像が安置されている。
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設定日
2024年4月8日~6月30日
旅行代金
岡寺:1,300円
長谷寺:1,500円
室生寺:1,200円
安倍文殊院:1,600円
※全て税込み
申し込み締切
各実施日の前日14時まで
※詳細は「いざいざ奈良」キャンペーン大和四寺編の特設サイト(https://nara.jr-central.co.jp/campaign/izaiza_yamatoyoji/)をご確認ください。
【リンク先】
・長谷寺:https://www.hasedera.or.jp/
・岡寺:https://www.okadera3307.com/
・室生寺:http://www.murouji.or.jp/
・安倍文殊院:https://www.abemonjuin.or.jp/
・JR東海「いざいざ奈良」:https://nara.jr-central.co.jp/
※拝観時間や内容については、公式HPをご確認ください。
※記事中の写真は、一部特別な許可を得て撮影しているものもございますのでご留意ください。
取材・文/編集部 撮影/小倉雄一郎