最近では入籍しても、挙式を挙げるカップルは以前より減少傾向にあります。とはいえ、我が子が結婚するなら、やはり親としては晴れ姿を見ておきたいもの。
結婚式を挙げる方向で話が進んできたら、そこで親としても気になるのが予算問題。予算の目安や「どちら側が多く負担するべきなのか」など、最近の結婚式の予算に関して、気になる点が出てきますよね。
子どもが結婚式を挙げることを決意したら、資金援助する・しないに関わらず親として知っておきたい「結婚式にかかる予算の目安」や「資金が足りない場合の対処法」、「結婚式の費用負担事情」などをご紹介します。
目次
結婚式の予算の決め方
結婚式予算の目安をご紹介
予算が足りない場合の対処法
結婚式の費用は誰が出すのか
最後に
結婚式の予算の決め方
結婚式を挙げることが決まったら、最初に予算を大まかに決めて式場探しを始めることをおすすめします。予算が決まったら、「憧れのあのホテルで挙式したい」「夢だったハワイで結婚式をしたい」というように、子どもたちの要望と予算とすり合わせて会場を決定していきましょう。
予算を決める時は、費用がかかる項目ごとに「絶対に譲れないもの」、「予算次第で検討できるもの」と取捨選択していきながら全体のバランスを見て、予算を決めていくといいでしょう。
結婚式の予算の構成は大きく分けると会場使用料などの「基本料金」と、衣装や料理などのように選ぶものによって変わってくる「変動する料金」で構成されています。
大まかな基本料金は
・会場使用料
・挙式料金
・ヘアメイク
・介添え料金
など。
こちらの選択次第で変動する料金は、
・ゲストの人数
・演出費用
・料理や引き出物、装飾花のグレード
・衣装
・写真やビデオのプラン
などが挙げられ、これらが総じて全体の予算となるのです。
親が結婚式の資金援助をするかどうかによって、子どもたちの予算も変わってきます。資金援助する場合、早い段階で子どもに伝えてあげるようにしましょう。
ここでは、結婚式の準備にあたって知っておきたい、予算の目安や、資金が足りない場合の対処法をご紹介します。
結婚式予算の目安をご紹介
結婚式は基本的には人生一度きりのもの。特に昔から結婚式に憧れていた方にとっては、夢を実現する場であり、こだわりの詰まったものにしたいという方も多いでしょう。
しかし、ある程度の予算を決めてから結婚式準備をスタートさせないと、「金額がかかりすぎている」と両家の間で揉めごとにもなりかねません。そのようなことを避けるためにも、知っておきたい結婚式の予算の目安をご紹介します。
国内挙式の場合
国内挙式の場合「高級ホテルで挙げるのか」、「結婚式専用のゲストハウスで挙げるのか」のように挙式をする会場のグレードによって、金額は大きく異なります。
一般的な結婚式専用の会場で挙げる場合、平均的な予算が「300万円前後」です。格式の高いホテル・結婚式会場になると「600万円から700万円前後」となります。
外資系の高級ホテルで挙式する場合、料理や装花、ヘアメイク外注やウエディングドレスもブランドにこだわりオーダーした結果、「予算がどんどん加算されていき、最終的に1,000万円程かかった」と言う方もいます。そのような高額な予算の結婚式は、親が資金援助しているケースが多いようです。
海外挙式の場合
ほとんどの方は「海外挙式」と言えば、高額な費用がかかるイメージをお持ちではないでしょうか? しかし、国内挙式よりゲストの人数が限られるので、意外にも国内よりリーズナブルなこともあるようです。選ばれる地域によって変動はありますが、海外挙式の平均価格は「200万円前後」と言われています。
人気のハワイ挙式は、少数の友人をゲストとして招待するパターンが多いので、全員の旅費が高くつくケースが多いようです。「グアムはハワイに比べると旅行代金はお得」や、「ヨーロッパは旅費は高くつくが、新郎新婦と親のみが参加する場合が多い」など地域差はありますが、国内挙式より費用が押さえられることもあります。子どもたちとの思い出作りとして、親子で海外挙式も検討してみてはいかがでしょうか。
予算が足りない場合の対処法
「今までお世話になった人たちを招いて結婚式を挙げたいけれど、資金が足りない」との理由から、結婚式を諦めるカップルもいます。そのような場合、従来の結婚式のスタイルを大きく変更して、コストカットするのはいかがでしょうか? また、貯金がなくても結婚式を挙げることのできるサービス会社も存在するので、自分に合う方法を探してみてください。
結婚式のスタイルを変える
結婚式の予算を抑えるために、結婚式のスタイルを変更することもできます。
今までは「結婚式、披露宴、友人のみの二次会」が定番の順番でしたが、「親族だけの食事会、友人が親族に合流して結婚式、友人のみの二次会」と結婚式のスタイルを変更することも可能です。順番を前後することで、披露宴での食事代や引き出物代などを節約できますし、親としても親族だけの気楽な食事会になるので、肩の力を抜いて楽しむことができます。
その他にも、洋装に比べてヘアセットや着付け料金・衣装代金が高額なケースが多い和装を避けて洋装を選ぶなど、費用を節約する方法はいくつかあります。
費用負担の少ないプロデュース会社を選ぶ
結婚式を挙げるのに予算が足りない場合、自己負担が少なくて済むプロデュース会社を探してみるのはいかがでしょうか? 中には「自己負担0円」で始められる会社もあります。「自己負担なし」ということは、「ゲストから頂くご祝儀で賄う」ということです。
メリットは、貯金がないカップルでも手軽に結婚式を挙げられること。デメリットは、結婚式のお開き後にご祝儀を集めて、その場で計算して清算するケースが多いので慌ただしいことです。何らかのトラブルで、予想していたご祝儀より実際頂いたご祝儀が足りない場合、自己負担が発生するケースもあります。そうなれば、慌ただしくなり、結婚式の余韻に浸る暇もありません。
また、自己負担が少ないということは、予算に制限があるということです。衣装や料理などを既定のプランから選ばなければならないなど、細部までこだわりたい方には不向きかもしれません。
結婚式の費用は誰が出すのか
「結婚式の費用は誰が負担するのか」と言えば、以前は親がメインで「新郎側が全て負担し、新婦側は出さない」ような風潮が見られました。しかし、 そのような形は少数派になりつつあり、現在では様々な支払いパターンが見られます。
両家で折半する
二人で行う結婚式なので、半分ずつ負担する方法。費用の負担割合の比率を考えなくて済むので、わかりやすいですね。子ども同士の貯金で賄うこともあれば、それぞれの親が一部または全額援助するケースも多く見られます。
新郎側が多く負担
新郎の家の考え方や、家柄にこだわる家庭によっては「新郎が多めに負担するのは当然」との認識の家庭もあります。その場合、新郎側が全額負担することも。
新婦側が多く負担
中には、新婦側が多く負担することもあります。
・新婦側のゲストが極端に多い場合
・新婦が衣装にこだわりたい場合
・新婦が演出など、お金のことで相手に気を遣わずに好きなことをしたい場合
これらの理由から、新婦側が費用を多めに持つこともあるようです。
最後に
子どもにとって、結婚式は人生のビッグイベントであり、同時に大きなお金が必要になります。やりたいことにこだわるだけでなく、現実的に予算をしっかり考えて、慎重に話を進めていてくことが大切です。
親が援助をするなら、親子でよく話し合うことは大切ですが、あまり親が細かく意見を出しすぎるとトラブルのもとになります。親はあくまで子どもたちを見守り、アドバイスを求められた時に意見する、そんな存在でありたいですね。
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
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