
披露宴での謝辞は、新郎新婦の門出を祝うだけでなく、親としてゲストや関係者への感謝や思いを伝える重要な場面です。緊張する瞬間だからこそ、事前の準備やポイントを押さえることで、親としての役割をしっかり果たすことができます。
この記事では、謝辞の役割や作成のコツ、よくある失敗例とその解決策を分かりやすく解説します。読めば「これで安心」と思える内容に仕上げておりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
披露宴の謝辞の役割とは?
披露宴の謝辞を作成するポイント
披露宴の謝辞でよくある失敗例とその対策
披露宴の謝辞を成功させるための準備
最後に
披露宴の謝辞の役割とは?
披露宴の謝辞では、親の思いを言葉にして伝えることで、ゲストの心に残る温かい結婚式の印象を作り上げます。ここでは、披露宴の謝辞が果たす役割を丁寧に解説していきましょう。
ゲストへの感謝を伝える場
披露宴の謝辞は、披露宴に足を運んでくださったことへの感謝をしっかりと言葉にすることで、親としての誠意を示すことができます。この瞬間は、家族を代表して感謝の気持ちを届ける特別な場です。
例文:「本日はお忙しい中、○○家・△△家の披露宴にご列席いただき、誠にありがとうございます。」
披露宴を締めくくる挨拶としての重要性
披露宴の最後に行なわれる謝辞は、式全体の印象を決定づける重要な挨拶です。この場面では、親としての感謝と共に、ゲストに新郎新婦を温かく見守ってほしいというお願いをすることが求められます。特に、親がしっかりと挨拶をすることで、結婚式全体が締まるでしょう。
例文:「これからも新郎新婦を温かく見守り、励ましていただけますようお願い申し上げます。」
新郎新婦に代わる感謝の代弁
披露宴の謝辞は、新郎新婦が直接伝えきれない感謝の気持ちを親が代わりに届ける場でもあります。特に、若い新郎新婦にとっては感謝を十分に言葉で表現するのが難しい場合もあるため、親が代弁者としての役割を担います。
親として感謝の言葉を丁寧に伝えることで、ゲストが「素晴らしい式だった」と感じられるような結婚式の余韻を作り出します。感謝の気持ちを真摯に述べることが、披露宴全体を成功させる重要な要素です。

披露宴の謝辞を作成するポイント
披露宴の謝辞は、新郎新婦の親がゲストへの感謝を伝える場として非常に重要です。どのような内容を盛り込むべきか、またどのように準備を進めるべきかを明確にすることで、安心して挨拶に臨めるようになります。
ここでは、謝辞を作成する際に押さえておきたい具体的なポイントをご紹介します。
謝辞の基本構成を明確にする
披露宴の謝辞は、次の3つのパートに分けて考えると分かりやすく、スムーズに作成できます。
1.冒頭|ゲストへの感謝
披露宴に出席してくださった方々への感謝をまず最初に伝えます。形式的になりすぎないよう、心のこもった言葉を選ぶことが重要です。
例文:「本日はお忙しい中、○○家・△△家の結婚式ならびに披露宴にご列席いただき、誠にありがとうございます。」
2.本文|新郎新婦のエピソードや感謝
新郎新婦がゲストに支えられてきたことや、これまでの思い出を簡潔に述べます。この部分には親としての思いを盛り込み、個性が光る内容を心がけましょう。
例文:「新郎新婦が今日この日を迎えられたのは、皆さまのお力添えがあってのことです。多くの方々のご支援に心より感謝申し上げます。」
3.結び|今後のお願いと感謝の言葉
最後に、ゲストに対して「新郎新婦を温かく見守ってほしい」というお願いを添えます。締めの言葉は短く簡潔にまとめると効果的です。
例文:「これからも二人を見守り、支えていただけますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」
内容は短く、簡潔にまとめる
謝辞は2~3分程度が理想的な長さです。長すぎるスピーチは、ゲストに負担をかけてしまうことがあります。そのため、内容を簡潔にまとめることを意識してください。特に感謝の言葉を中心に据えた構成にすることで、自然で印象的な挨拶になります。
披露宴の謝辞でよくある失敗例と対策
披露宴の謝辞は、多くの人にとって緊張する場面です。そのため、事前に失敗例を把握しておき、適切な対策を講じることで、安心して挨拶に臨むことができます。
ここでは、よくある失敗例とその具体的な解決策をわかりやすく解説します。
失敗例1|緊張して言葉が出なくなる
披露宴の謝辞で最も多い失敗が、緊張のあまり言葉が出なくなってしまうことです。大勢の前で話す機会が少ない方にとって、こうした場面は大きなプレッシャーとなります。
対策:
1. 深呼吸をして気持ちを落ち着かせる
話し始める前に、ゆっくりと深呼吸をすることで、緊張を和らげられます。一呼吸置いてから話し始めることで、余裕を持って進められます。
2. 練習を重ねて自信をつける
実際に声を出して練習することで、言葉が自然に出るようになります。家族や友人に聞いてもらうことでフィードバックを受け、自信を深めましょう。
失敗例2|内容が形式的で心に響かない
感謝の気持ちを伝えることが目的の謝辞ですが、あまりにも形式的な言葉ばかりでは、ゲストに気持ちが伝わりにくくいでしょう。
対策:
1.具体的な感謝の言葉を盛り込む
「お忙しい中、ご列席いただきありがとうございます」といった一般的な表現だけでなく、「遠方より足を運んでくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」といった具体的な言葉を取り入れると効果的です。
2.エピソードを簡潔に加える
新郎新婦の成長やこれまでのサポートに感謝するエピソードを一言加えると、挨拶に温かみが生まれます。
例文:「新郎新婦がここまで無事に成長し、この日を迎えられたのは、皆さまの温かいご支援のおかげです。」
失敗例3:予期しないトラブルが起きる
当日、予期せぬ事態に直面することもあります。原稿を忘れてしまう、緊張で内容を忘れてしまうなど、予測できない状況にも対応できる準備が必要です。
対策:
1. 簡単なメモを用意する
原稿をそのまま読むのではなく、キーワードだけをメモに書き出しておくと、内容を思い出しやすくなります。
2. 気持ちを切り替える練習をしておく
多少の間違いや言い間違いは、誠意を持って話していれば問題ありません。「大丈夫」と自分に言い聞かせる心の準備も大切です。

披露宴の謝辞を成功させるための準備
披露宴の謝辞は、新郎新婦の親としてゲストに感謝を伝える重要な役割を担います。当日を迎える前にしっかりと準備を整えておくことで、緊張を軽減し、安心して挨拶を行なうことができます。
ここでは、謝辞を成功させるための具体的な準備方法を解説していきましょう。
服装や身だしなみを整える
披露宴での謝辞は親としての姿を見せる場でもあります。そのため、清潔感のある服装と整った身だしなみを心がけることで、自信を持って挨拶に臨むことができます。
アドバイス:
・男性はネクタイの位置やシャツのシワをチェックし、女性は控えめなアクセサリーで上品さを演出するのがおすすめです。
・靴の汚れも意外と目立つため、前日に磨いておきましょう。
緊張を軽減するための心構え
当日は緊張することが予想されますが、事前に心の準備をしておくことで落ち着いて臨むことができます。深呼吸やイメージトレーニングを取り入れることで、自信を持って話せるようになります。
アドバイス:
・当日を迎える前に「感謝の気持ちを伝える場」と考え、肩の力を抜く練習をしましょう。
・緊張しても大丈夫という気持ちを持ち、言葉に詰まっても落ち着いて対応することが大切です。
当日の確認事項をリスト化する
謝辞を成功させるためには、当日の準備が重要です。以下のリストを参考に確認を進めましょう。
1 挨拶の内容や順序の最終チェック
2. メモや原稿の持参
3. マイクの位置や声の大きさの確認
4. 服装や身だしなみの最終チェック
このリストを活用すれば、当日、慌てることなく準備が整えられるでしょう。
最後に
披露宴の謝辞は、親としての思いを伝えられる貴重な機会です。この記事で紹介したポイントを参考に、準備を整えてください。しっかり準備をすれば、感謝と祝福の気持ちがゲストにしっかり届きます。
お二人の新たな門出が、素晴らしい一日となりますよう心よりお祈り申し上げます。
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB
