皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。 第41回のテーマは、「胃腸に効く漢方薬」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、竹田由子さんに教えてもらいました。
こんな胃の不調には漢方が効く
胃は飲食物を受け入れて消化するほか、それを小腸や大腸に下ろす役割もあります。漢方の世界でいう「脾」と関係が深い部分です。
胃が不調な場合はとくに上腹部に異常があらわれやすく、胃痛や食欲不振、吐き気のほか、便秘の原因にもなります。
1.胃もたれ
食べ物は通常、1~5時間ほど胃の中にとどまり、消化された後、小腸へ送られます。
ところが胃のはたらきが弱くなっていたり、胃の消化機能を超える食べ物、飲み物が入っていたりすると、消化が遅くなり、胃もたれと呼ばれる状態になります。
胃の中に食べ物がたまっているような、不快感のある状態が胃もたれです。
胃もたれは、胃の働きの低下や、食べすぎ・飲みすぎが主な原因です。加齢による胃腸の働きや消化・吸収機能の低下、ストレスによる胃腸機能の低下により胃もたれが起こりやすいといわれています。
2.胸やけ
胸やけの多くは胃の内容物が食道に逆流することで起こります。
食道と胃の間は噴門(ふんもん)といわれ、食べ物が食道を下ってくると噴門が緩むことで胃に流れ込みます。胃に入った食べ物は、噴門が締まることで食道に逆流しない仕組みになっています。
胸やけの原因の多くは食べすぎ、飲みすぎですが、心理的なストレスによって胃の消化機能が低下すると、胸焼けが起こりやすいといわれています。
胃の不調に効く漢方薬
漢方薬は「胃腸が弱い」「食欲がなくみぞおちがつかえる」「ストレスによる神経性胃炎」「お腹が冷えて下痢になる」などのタイプ別に、適した薬が選ばれます。
また、血流を改善して胃腸の機能を回復させることで、胃腸のトラブルを根本から改善することもできます。
胃腸科の診察でも使われていますので、胃の不調に悩んでいる方はぜひ下記の漢方薬を試してみてください。
1.胃もたれに効く漢方薬
四君子湯(しくんしとう):胃もたれや吐き気、食欲不振、慢性胃炎にも用いられる漢方薬です。
六君子湯(りっくんしとう):胃痛、胃炎のほか、胃下垂、消化不良にも用いられる漢方薬です。
2.胸やけに効く漢方薬
安中散(あんちゅうさん):胃痛、胸やけ、吐き気のほか、ストレス性の胃の不調にも用いられる漢方薬です。
漢方は体質との相性で正しく選ぼう
漢方の効き目は、体質と症状のバランスで決まります。漢方には西洋医学とは違う独自の考え方と体質を見極める複数の“ものさし”があり、それをもとに診断と処方を行って、改善を目指します。
「西洋医学は病気をみるが、東洋医学は病人をみる」といわれるように、病気に対し、体全体のバランスを整えて改善するのが漢方です。体質を変え根本的な改善を目指すので、慢性的な症状にもアプローチできます。
しかし、どんなにいい漢方薬でも、その人の体質に合っていないと意味がありません。そこで重要になってくるのが漢方薬の専門家である医師や薬剤師による適切な診断です。正しい処方があってこそ、漢方薬は十分な効果を発揮できます。
気軽に漢方薬を利用したい方におすすめなのが、スマホやパソコンなどで簡単に利用できるあんしん漢方というサービスです。漢方の専門家による診断から漢方薬の処方、購入までオンラインで完結できるサービスで、幅広い世代に支持されています。
家から出ずに漢方薬を購入できるのも、今の時代に嬉しいサービスです。初めての方でも気軽に利用できるお得なコースもあるので、漢方に少しでも興味があるならぜひ試してみてください。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0116
胃の不調を改善して健やかな人生を!
胃の不調を解消するためには、食生活の改善や運動習慣もおすすめですが、専門家に相談のうえ漢方薬を使用してみるのもひとつの選択肢です。
食事は人生の大きな楽しみのひとつです。きちんと悩みを解決して、おいしいものを気兼ねなく食べられる毎日を送りましょう!
さて、次回は「倦怠感を軽くする漢方薬」です。ぜひご覧ください!
<この記事を書いた人>
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