プールやジャグジーがアッパーデッキに。写真はデッキ13、船首にある屋内のプールとジャグジー(ソラリウム)。こちらは大人専用のスペースになる。

アッパーデッキにはプールやジャグジーがある。写真はデッキ13、船首にある屋内のプールとジャグジー(ソラリウム)。こちらは大人専用のスペースになる。

米国ロイヤル・カリビアンが所有するアジア最大のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」による、上海~神戸周遊の旅。世界有数の高級ホテルのような上質さを誇る船内の魅力をさらにお届けする(記事<その1><その2>を読む)。

「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」はアミューズメント施設がとても充実しており、乗船したらぜひ体験したいアトラクションも多い。

中でも世界初の設備として話題になっているのが、最上階にある「ノーススター」だ。ぐるっと180度見渡せるガラス張りのゴンドラがアームによって海上90mまでつり上げられる。

ゴンドラの中に入れば大型客船を上空から眺めることができ、まるで空中を散歩しているかのような浮遊感を楽しめる(ひとり20ドル)。

最上階のデッキにあるノーススター。15人乗りのゴンドラがアームによりつり上げられる。

最上階のデッキにあるノーススター。15人乗りのゴンドラがアームによりつり上げられる。

ゴンドラはガラス張り。船を見下ろしたり、遠くの海域をながめたりできる。ちなみにゴンドラの中は冷暖房が完備されていた。

ゴンドラはガラス張り。船を見下ろしたり、遠くの海域を眺めたりできる。ゴンドラの中は冷暖房が完備されている。

大型客船を真上から見る機会はなかなかない、貴重な体験。

大型客船を真上から見下ろすという貴重な体験ができる。

また「リップコード・バイ・アイフライ」は、真下から吹き上がる猛烈な風を受けて身体を宙に浮かせるという、スカイダイビングの疑似体験ができるアトラクションだ。

浮くといっても高さはせいぜい床から1m程度。インストラクターがそばについてくれるので、未経験者やシニアの方でも安心して風に身体を任せられる(ひとり29ドル)。

真下から吹き上げる風に乗って、スカイダイビングが疑似体験できる。事前に飛び方を解説したビデオで「学習」した上に、インストラクターも常時着いていてくれる。サライ世代の挑戦者も多い。ちなみに写真はインストラクターによるデモンストレーション。

真下から吹き上げる風に乗って、スカイダイビングの疑似体験ができる(写真はインストラクターによるデモンストレーション)。事前に飛び方を解説したビデオで「予習」し、インストラクターも常時そばについてくれる。シニアの挑戦者も多い。

最新のアトラクションばかりかと思いきや、懐かしい遊園地の乗り物もある。クッション性の高いゴムのバンパーを備えた電気自動車「バンパーカー」に乗って、互いにわざと衝突させながら特設エリア内を走り周るアトラクションである。走行は1回2分程度。派手な衝突をするたびに周囲から歓声がわき上がる。単純なゲームだが、心の底から笑える楽しい体験だった(無料)。

電気自動車によるバンパーカー。これだけ密集していると衝突してしまうと心配するが、ほかのクルマに衝突させて楽しむゲーム。堂々と衝突させよう。

「バンパーカー」は衝突を楽しむゲームなので、ほかのクルマにどんどんぶつけよう。

そのほか、プールやジャグジー、ジムやランニングコース、さらにカジノなどもあり、暇を持て余す心配は無用である。

もちろん、ゆったりと時間を過ごしたいという人のために、船内には充分な数のベンチやシートが配されているので、それらに腰を下ろし、海を眺めながら会話や読書を楽しむこともできる。

朝日が昇ると、最上階のデッキにあるランニングコースでランニングをする人が多く現れた。リラックスするスタイルは様々。

朝日が昇ると、最上階のデッキにある専用コースでランニングをする人を見かける。クルーズ船での過ごし方は皆さまざま。

クルーズ2日目のよる、ロイヤル・エスプラネードでキャプテン主催のウエルカムパーティーが催された。

クルーズ2日目の夜、ロイヤル・エスプラネードでキャプテン主催のウエルカムパーティーが催された。

自分のリズムで思い思いに自由に過ごす。これこそがクルーズ船ならではの楽しみ方といえる。

日本でもロイヤル・カリビアン社のクルーズ船によるツアーが販売されている。クルーズには「豪華な旅」というイメージがつきまとうが、たとえばゴールデン・ウィークに実施されたクルーズは、4日間4万円台~と手頃な料金設定だった。これに乗船中の食事やショーなどの観覧料は基本的に含まれている。

ぐっと身近になったクルーズの旅。ぜひ一度、その魅力を味わっていただきたい。

取材・文/中澤雄二
問い合わせ先/ロイヤル・カリビアン

【関連記事】
※ アジア最大のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」に乗ってみた(その1)
 アジア最大のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」に乗ってみた(その2)
 
アジア最大のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」に乗ってみた(その3)

 

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