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ノーススターから見た見たオべ―ションオブザシーズ。

ノーススターから見た見たオべーションオブザシーズ。

クルーズ客船の進化には目を見張るものがあります。先ごろ、アメリカのマイアミに本社を構える世界最大級のクルーズ会社ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社から、最新鋭の未来型客船「オべーション・オブ・ザ・シーズ」(16万8,667総トン)が誕生しました。全長約348m、乗客定員4,180名、乗客の乗るエレベーターだけでも16機もあるダイナミックな客船です。

オべーション・オブ・ザ・シーズは、既にアジアでクルーズを行っている「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」の姉妹船として、ドイツのメイヤー造船所で建造されました。

ノーススターと船上プール。

ノーススターと船上プール。

オべーション・オブ・ザ・シーズとは「海の喝采」という意味ですが、喝采を浴びる理由は、船の上とは思えない斬新で楽しい施設を満載し、バラエティー豊かな船上生活を実現したこと。なかでも注目される施設は動く眺望カプセル「ノース・スター」です。

クレーンに吊るされたガラス張りの眺望カプセルに乗り、海抜90mの景色を楽しむユニークな物で、実際に乗ってみると、徐々にクレーンが上がり、まず、今乗っている船の全体像が俯瞰できます。さらに、クレーンは海に張り出し、大海原の上へ。360度の海景色が広がり、まるでカモメになったような気分が味わえます。

船上スカイダイビング模擬体験。

船上スカイダイビング模擬体験。

一方、スカイダイビングの模擬体験ができる「リップ・コード・バイ・アイ・フライ」も人気。約9mのガラスドームの下から、猛烈な風が吹き出し、それに乗って空中遊泳する仕掛けになっています。

参加者は、コーチの指導のもと、ジャンプスーツ、ヘルメット、ゴーグル、耳栓を借りて体験するのですが、強風にあおられ、顔の肉をプルプル震わせながら空中を飛んだのは忘れられない体験です。

ロボットのバーテンダーがいるバイオニックバー。

ロボットのバーテンダーがいるバイオニックバー。

斬新な施設はそれだけではありません。船内には、宇宙時代を思わせるバー「バイオニック」もあります。なんと、このバーでは、バーテンダーが人間ではなくロボットなのです。注文の仕方も、専用タブレットを用い、造ってほしいカクテルの情報を送信。自分のカクテルが出来上がると横の電子掲示板に表示されるという未来型のバーです。

大きさを活かし、幅広い年齢層に対応できるのもオべーション・オブ・ザ・シーズの強みでしょう。子供客には子供遊戯室と年齢別の子供プログラム。さらに、ファミリー向けの水のテーマパーク「H2Oゾーン」や、カンフーパンダなどのドリームワークスキャラクターとの写真撮影タイムもありました。

大人にはお洒落なワインバー、ラテンバー、ダンスクラブ、カジノに加え、大人専用の温室プール「ソラリウム」まで。粋な大人の遊びを満喫できるでしょう。
時には、サーフィン用プールやロッククライミングの壁に挑戦する孫の姿に目を細め、家族揃って、夕食やパーティーを楽しめば、忘れられない共通の思い出となり、親子三世代の家族旅行にもぴったりです。

ユニークな客室も誕生しました。例えば、バーチャルバルコニー客室は、窓のない内側客室なのにバーチャル映像でリアルタイムの海景色が見えるという魔法のような部屋。平均的なクルーズ代金も1泊当たり1万円台からと手頃です。

二階建て客室ロイヤルロフトスイート。

二階建て客室ロイヤルロフトスイート。

一方、豪華なクルーズライフをお望みなら、2階建てのロイヤルロフトスイートはいかが。平均的なクルーズ代金は1泊当たり10万円以上しますが、1階部分にはリビングやダイニングルーム、2階には寝室があり、海の見えるプライベートジャグージまでついています。

付帯施設にはスイート客室専用のダイニングルームやスイート用ラウンジ等もあるので、ワンランク上の優雅な船旅が待っています。(この会社の乗船代金は売れ行きによって変わる変動制なので、1泊当たりの乗船代金は参考まで)

オべーション・オブ・ザ・シーズは食事の選択肢も豊富です。メインダイニング、ビュッフェレストランに加え、ホットドッグ屋、ピッツェリア等、無料の飲食施設が沢山あるので、食べ盛りの子供と乗っても懐具合を気にする心配がありません。

海を見ながらベランダで中華料理ランチ。

海を見ながらベランダで中華料理ランチ。

さらに、アジアをベースにクルーズするのでアジア料理の種類も増えました。そこで、2日目のお昼は無料のルームサービスを注文し、自室のベランダで、春巻き、鶏の醤油蜂蜜焼き、焼きそばのアジアスタイルランチ。目の前に広がる大海原と行きかう船を見ながら洒落た船旅ならではの醍醐味を堪能しました。

こんな未来型客船オべーション・オブ・ザ・シーズは、デビュー早々、アジアを舞台にクルーズを行います。姉妹船クアンタム・オブ・ザ・シーズは、造船所から一度、本社のあるアメリカへ行き、命名式や披露クルーズを行いましたが、オべ―ション・オブ・ザ・シーズは、造船所からアメリカを経由せず、直接アジアへとやってきました。

欧米の大手のクルーズ会社が最新鋭の客船をアジアにすぐ配船する事はとても珍しいケースです。これは、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が、いちはやく、アジア市場の成長力を見込み、真剣にアジアに取り組む姿勢を表した結果でもありました。

その事を強烈にアピールするため、オべーション・オブ・ザ・シーズの命名式典が、6月24日、中国・天津港の同船上で行われました。この船に名前を授けるゴッドマザーを務めたのは、中国を代表する女優のファン・ビンビンさん。フォーブス誌「中国有名人ランキング1位」や「世界で高収入の女性スター4位」に選ばれた世界的トップスターです。

テープカットするゴッドマザー。

テープカットするゴッドマザー。

夕方5時、命名式のため会場に入ってきたファン・ビンビンさんの美しさは目映いばかり。この会社の船のゴッドマザーを中国の女優が務めるのは勿論、今回が初めてのことです。

ステージに上がったファン・ビンビンさんは、中国語で「私はこの船をオべーション・オブ・ザ・シーズと名付けます。神のお守りと安全航海を祈ります」と命名宣言。その時にも、女優らしく、胸に手をやり、一瞬祈るようなしぐさを見せるなど、流石の演出でした。『さらに命名式ではシャンパンを船体にぶつけて割るという儀式がありますが、シャンパンボトルにつながる赤いテープをファン・ビンビンさんがカットすると、見事にシャンパンボトルが砕け散り、幸先の良い船出となりました。

オべーション・オブ・ザ・シーズは、今年日本にもやってきます。また、天津発着、香港発着、シンガポール発着等、クルーズコースも多彩です。アジアに花咲く新時代クルーズを是非お楽しみ下さい。(今回のクルーズ:2016年6月24日から26日、天津発着無寄港命名式クルーズ)

オべーションオブザシーズクルーズコース例
●2016年10月23日~29日
【6泊7日】天津→釜山→長崎→香港(乗船代金808米ドル〜)
●2016年10月29日~11月3日
【5泊6日】香港→那覇→アモイ→香港(乗船代金1020米ドル〜)
(乗船代金は1室2人使用時の一人分。いずれも2016年6月29日調べ)
問合せ先/
ロイヤルカリビアン・インターナショナル日本総代理店
株式会社ミキ・ツーリスト クルーズカンパニー
Email:  cruise-hp.jp@group.miki.com
http://www.royalcaribbean.jp/cruise/rci/index.do

 


取材・文/上田寿美子
クルーズライター。日本外国特派員協会会員、日本旅行作家協会会員。 クルーズ旅行の楽しさを伝え続けて29年。外国客船の命名式に日本代表のジャーナリストとして招かれるなど、世界的に活動するクルーズライター。旅行会社などのクルーズ講演も行う。著書に『ゼロからわかる 豪華客船で行くクルーズの旅』(産業編集センター)、『豪華客船はお気に召すまま』(情報センター出版局)『世界のロマンチッククルーズ』(弘済出版社)など。クルーズ・オブ・ザ・イヤー2013、2014、2015選考委員

 

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